人口が350万人を超える巨大都市・横浜。
行政機関としての町や村にある「大字(おおあざ)」のようなものが、横浜市では「町」と呼ばれる。
「みなとみらい○○丁目」なんて名から、
「池辺(いこのべ)町」や「大豆戸(まめど)町」など難易度の高い町名までそろっている。
人は生まれたときから死ぬまで土地と密接な関係を持ち続ける。
だから、日本全国、外国だって土地にまつわる話には事欠かない。
その意味でも「地名」は、過去からの文化遺産として大切に扱われなければならないと思う。
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よみがな 区名 設置年月日
あおばく 青葉区 1994年11月 6日
あさひく 旭区 1969年10月 1日
いずみく 泉区 1986年11月 3日
いそごく 磯子区 1927年10月 1日
かながわく 神奈川区 1927年10月 1日
かなざわく 金沢区 1948年 5月15日
こうなんく 港南区 1969年10月 1日
こうほくく 港北区 1939年 4月 1日
さかえく 栄区 1986年11月 3日
せやく 瀬谷区 1969年10月 1日
つづきく 都筑区 1994年11月 6日
つるみく 鶴見区 1927年10月 1日
とつかく 戸恚 1939年 4月 1日
なかく 中区 1927年10月 1日
にしく 西区 1944年 4月 1日
ほどがやく 保土ケ谷区 1927年10月 1日
みどりく 緑区 1969年10月 1日
みなみく 南区 1943年12月 1日
廃 町
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        ら・わ

 昭和40・50年度版「横浜市町区域要覧」をベースにしています。
 「普通地方公共団体は、都道府県及び市町村からなる」と地方自治法に定めています。
 市町村の区域内には、これを区画する単位として「町」または「字」が置かれます。この字には、いわゆる「小字(こあざ)・大字(おおあざ)」も含まれています。これらの都道府県、市区町村(しくちょうそん)、町(まち)、字(あざ)のほか、地域・場所を示す通称・呼称も広義の「地名」と考えられています。
 地名の名付け方は様々ですが、遠く太閤検地や鎌倉幕府、果ては奈良時代にまで遡れるものが残っているといわれます。それらは、営々と歴史を積み重ねてきた祖先が、生活の中で呼び習わしてきた呼び名も多く、当時のありさまを物語っているようです。
 また、地名は私たちの「氏」のルーツをたどるとき、土地特有の歴史や文化を調べるうえで、切っても切れない不可分の関係にあると気づかされます。つまり、それこそが「古地名=歴史的文化遺産」といわれる所以なのです。
 しかし、全国的に非文化的・非合理的なものとして、確実に多くの地名が消されてきました。「文明開化」の先駆け、「帝都」の前衛としての横浜も決して例外ではありません。開港により市勢を拡げ、周辺町村を合併してきた横浜市には、さまざまな町があり、字があり、かつ消え、かつ生き残ったものが混在しています。
 本来なら原地名を探し出すのが筋なのでしょうが、学者でも研究者でもなく、単なる趣味人ですので、図書館で比較的手に入りやすい文献を手がかりとしてみました。明治・大正・昭和、奇しくもその年代は、地名を強制的に改変した時代でもあります。呼び名と表記文字が意味をなさないものもあると思いますが、その時代背景を考慮に入れてご覧くだされば幸いです。
 では、調べたい地名のある「区」を地図上でクリックしてください。
 
 主要都市というと、都道府県庁所在地を思い浮かべるけれど、法的な定義からいえば、日本の首都である東京都を除いて「政令指定都市」がそれにあたる。
 政令指定都市とは、地方自治法第12章第1節「大都市に関する特例」に規定され、政令により定められている市で、人口50万人(実態は100万人前後)以上を有し、都道府県が処理する事務の全部または一部を処理することができる行財政能力をもっている大都市のことをいう。
 現在ある政令指定都市13市は、それぞれ旧市時代の成り立ちを比較してみても結構面白いことがわかる。
 このページでは、それぞれの市を構成している「町名」だけに着目し、東京23区を含め、コツコツと比較研究してみることにした。きっと姓名判断のように、町名の名付け方に何か暗黙のルールがあって、個性的で独創的なルーツが見つけ出せるかも知れない。
区名比較
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明治22年4月市制町村制施行に伴い、特例法「市制中東京市京都市大阪市ニ特例ヲ設ケル件」を制定。
しかし、これは複数区を束ねて特例市を形成させ、これまでの区の自治権を奪い、官選の府知事が市のトップとして職務をとり、府知事の下で区長が府の事務まで行うという制度だった。幾たびかに渡る反対運動で、明治31年10月廃止。
大正デモクラシー高揚の中、人口急増した大都市側から特別市制度創設運動が盛んとなり、東京・京都・大阪・名古屋・横浜・神戸に対し、大正11年3月に「大都市行政監督ニ関スル法律」が施行されたものの、戦時体制で形骸化、全国どの自治体も国家の統制下に入ってしまう。
戦後、5大市(東京市は、昭和18年に東京都に吸収されて消滅)は、大都市制度の確立に向けて運動を再開。昭和31年、地方自治法の改正(政令指定都市の制度化)により、京都・大阪・名古屋・横浜・神戸が政令指定都市に指定される。
以後、北九州(昭38)、札幌・川崎・福岡(昭47)、広島(昭55)、仙台(平1)、千葉(平4)、さいたま(平15)が指定された。
下表の都市名をクリックすると、公式ホームページへリンクします。
政 令 指 定 都 市
札幌 仙台 千葉 さいたま 川崎 横浜 名古屋 京都 大阪 神戸 広島 北九州 福岡
人 口
(万人)
184 102 91 105 129 352 219 146 262 150 113 100 137
面 積
(Km2)
1121 788 272 168 144 437 326 610 221 549 741 485 340
行政区数 10 5 6 9 7 18 16 11 24 9 8 7 7

都道府県庁所在市(区)
北海道東北地方 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
札幌 青森 盛岡 仙台 秋田 山形 福島
関東地方 東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬
新宿区 横浜 さいたま 千葉 水戸 宇都宮 前橋
甲信越北陸東海地方 山梨 新潟 長野 富山 石川 福井 愛知 岐阜 静岡 三重
甲府 新潟 長野 富山 金沢 福井 名古屋 岐阜 静岡
近畿地方 大阪 兵庫 京都 滋賀 奈良 和歌山
大阪 神戸 京都 大津 奈良 和歌山
中国四国地方 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知
鳥取 松江 岡山 広島 山口 徳島 高松 松山 高知
九州沖縄地方 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 那覇