映画を見る。今でこそシネコン全盛で、本牧をはじめに、みなとみらいのマイカルや新高島の109、港北ニュータウン、ららぽ〜とと映画館をどこにするか迷う時代になってきた。それ以前なら、とにかく伊勢佐木町辺りの専門館、つまり、日活や松竹、東映、東宝といった配給会社系列の映画館で見るものだった。その中で「相鉄ムービル」に行けば、主だった映画が見られるというのは画期的で、馬車道の東宝会館よりも設備が新しいということも併せて、シネマデートといえばムービルが定番だった。平成18年5月長年のファンから惜しまれつつ閉館したものの、12月には復活した。ぜひ、カップルで昭和後期の映画館を体感してはいかがでしょう!
「横浜駅」から徒歩5分
レイトナイトは、ないっと‥‥

 ワーキングプアのご時世に、一般1800円はかなりキツイ。用意周到なら前売券を買っておく手もあるかもしれない。でも、1000円で鑑賞できる方法もある。まず、小中学生か60歳以上の人、毎週金曜日は女性のみ、毎月1日は映画サービスデイでだれでも、毎月22日はカップルデイで2人とも、一方が50歳以上の夫婦なら‥‥など、うまくサービスデイを利用すれば安く映画が見られる。ただし、その分、混むことも想定しておかなきゃいけない。で、穴場がムービル。よほど封切り直後でない限り、一列は貸切状態。隣の席を気にせずに、シネマワールドが二人を包むこと間違いなし。
妙に曲がって、せり上がった橋を渡っていく
2階通路をまっすぐ進む
チケット売場は2階のみ
 しかし、正直言って、席がずらりと並んでいる中に、客足が疎らすぎて、座っている人の頭がほとんど見えないのがある意味では怖い。スリラーやオカルト系の映画を見ようものなら、途中で逃げ出してしまうかもしれない。それを物語るかのように、チケット売場の窓口が2ブースあっても、たいがい1ブースのみで応対している。当然、長蛇の列に並んで、上映時間を気にしながらイライラするなんて、ここでは考えられない。そして、手に入れたチケットは、指定席ではなく自由席になっていて、上映時間ギリギリに入場しても、席は選び放題の状態といっていいし、非常識な振る舞いさえしなければ、閉館まで長居したって咎められることもない。とにかく二人きりで楽しめる映画館がムービルなのだ。
コンセッションは4階にある
本当に山盛りだ
ドリンク付で550円
 さて、食事。若いカップルなら、2階にあるモスバーガーで腹ごしらえするのが一般的だ。コンセッションでは、ありがちなポップコーンをはじめ、各種ドリンク、ホットドッグを売っている。最終上映の開始時間は、ビジネスマンやOLを意識して、ほぼ午後6時代に設定されており、レイトナイトタイムや終夜上映はない。となれば、どこで待ち合わせて、どこで食事をし、ムービルを出た後、どこでお茶かお酒にするか、うまく段取るかがポイントになると思う。
もうすぐ上映。さて、頭がいくつ見えるでしょう?
ヤッホー!
昔はここに売店があった
2007.11up