約30ヘクタールの公園。水田の潅漑用の池として作られ、水神祠の石には天明年間の年号が刻まれていることから江戸時代からあった池といわれている。戦時中には防空用の緑地となり、戦後は徐々に整備され神奈川県立の公園となった。野球場などの運動施設や遊具も設置されているが、三つの池をぐるりと囲んだ1000本の桜が有名だ。園内にはコリア庭園も整備され、朝鮮半島の文化を知ることもできる。
コリア庭園
 神奈川県と友好提携している韓国・京畿道地方の男主人の別荘の様式だとか。朝鮮半島の文化は儒教抜きでは語れない。だから、門だって本来は女性がくぐれるのは脇の通用口だけなのだそうだ。建物のつくりも男性の住まいの典型といい、女性の居ることができる範囲も形状でわかるようになっている。日本でも江戸・明治に作られた文化がそうであるように、朝鮮半島においても同様の文化が育まれてきたのだ。
ヘテ(火災・災禍を退ける神獣)石 正門。古来、女性は門中の通行は厳禁。 別堂(男主人が来客を迎える部屋)。
建物の外柱には詩文が飾られている。 六角亭(自然の摂理を知る場所)から別堂。 オンドルの床に夏用の床机(ベッド)。