萬珍楼炎上
【2002.05.13】 防火対策にこだわれば「中華街」は無くなってしまう。世の中つまらないことに文句をいう奴がいるが、いくらごもっともでも中華街の通りは広くなってはいけない。祭礼の夜店同様、狭いから人が集まる心理が生まれる。集客に困っている商店街の関係者の方、そこんところよろしく!と大見得を切ったが、いざ火災が発生してみるとそのすさまじさには抵抗のしようもない。5月13日(月)午前10時ごろ、老舗で中華街の顔ともいえる満珍楼から出火した。火の勢いはすごかったようだが、霧雨のまじる天気で風も弱かったため、類焼は隣の華勝楼だけだったようだ。類焼見舞いを兼ねて、よせばいいのに昼飯に出かけ、ちょっとデジカメしてみた。立入禁止はもちろん、閉店もしくは開店している店でも客の入りが悪かった。その分、料理が早い、盛りがよいなどサービスはすこぶるいい。しばらくは焦げ臭く、萬珍楼に近い善隣門周辺の立ち入りは規制されるかもしれないものの、その分客の呼込みに熱が入るに違いない。しかし、できれば火事にならないほうがいいに決まっている。
太平楼でランチ
【2002.05.13】 焦げ臭ささが漂う中を太平楼でランチした。客は空っぽ。5品食べ放題900円ランチは「おかわり制」の食べ放題。厨房も暇なせいか、おかわりを頼むとすぐにできたて熱々をどんどん持ってきた。うまくって満腹。
【2002.05.14】 性格がヤジウマで、貧乏性なせいか今日も行ってしまった。満珍楼の前をフェンスで囲んで本通りは車の通行ができないようになっていた。片側だけの歩道では寿司詰め状態で行き来が苦しかった。おまけに私も含めてヤジウマがうろうろしていては混むのが当たり前だ。昨日の火事が嘘だったような客の出足で、どの店も並んでいた。空っぽの店で素早いサービスを期待して行っただけに、いつもどおりの人手に戻った中華街には申し訳ないがガッカリ。とりあえず慶華飯店に入り、お決まりのエビワンタンを食べた。いつもどおり無愛想だったがうまかった。
 ご覧の写真のとおり、大火事なんてあったの?と思わせるくらい中華街に人があふれていた。それほどまでに、中華街は再生し躍動するまちなのだと関心した。世界中いないところはないといわれる「華僑」たちの暮らしと息づかいを感じながら、中華街を訪れる人びとは、美味しい店を求めてどこへ行くんだろう。ぜひ、あなたも一度横浜へ来て、この雰囲気を味わってください。