もと競馬場だっただけに広いから、天気さえ良ければ、どこでベンチに腰掛けようが、シートをひいて寝転がろうがお好み次第。駐留米軍にゴルフ場として使われたのもうなずけるが、それまでは田畑として使われ、競馬はこの外周をトラックとして使って競争した。近くにコンビニもあるが、手づくり弁当持参が実に似合うロケーション。季節は桜の開花時期が一番いいもののかなり混雑する。やはり春か秋の晴れ具合を見計らってでかけよう。凧揚げができるほどの空間なので、遊び道具も広いフィールドに似合ったものを考えたい。絶好のロケーションを二人占めしたいときは、クラシカルな一等馬見所の見えるベンチや、はるか遠くにランドマークタワーが見えるモーガン広場がおすすめだ。
撮影ポイント 語らいポイント1 語らいポイント2
一等馬見所(簑沢)側の入口 山元町に続く広い道は、米軍施設と共用。カメラを向けるとにらまれた
いい芝だけどゴルフは厳禁 中央には大きな池 ファッション関係の撮影もよくある
木々も多く、ベンチもそろっている いかにも山手っぽい通りを行くと、根岸競馬記念公苑の門。馬の博物館も面白い
ポニーセンターは子供づれに大人気 駐車場近くのレストハウス。パンやお菓子、飲み物‥それにフリスビー等も売っている
一等馬見所裏には遊具設備がある 一等馬見所側の広場は平坦。奥まったところだけに、近所の子連れママ集会所状態
一等馬見所の裏手のモーガン広場。みなとみらい地区や米軍住宅が望める 知る人ぞ知る馬頭観音。合掌
横浜スタジアム5個分という面積。終戦時、米軍の接収とともに、周囲をモータープール、中央をゴルフ場、隣接の丘陵地を住宅地にされた。昭和44年、ゴルフ場の部分を中心として段階的に接収解除され、昭和52年10月、横浜市の根岸森林公園、中央競馬会の根岸競馬記念公苑(馬の博物館)として整備・開放された。もともと、幕末に横浜開港となり、外国人居留地が拡充するにつれて、散歩好きの外国人が周辺地・特に江戸へ出て事件を起こさぬよう、根岸の台地を遊歩地と定め、競馬場を建設したことにはじまる。一等から三等まで馬見所があり、戦前は山元町まで市電が来て、あふれかえるほどの競馬人気だったが、戦争が激しくなると競馬は廃止。横浜の港湾施設や東京湾を航行する船舶が見渡せることから、一帯を海軍が接収し、高射砲陣地、外国人収容施設、軍機密文書印刷所などとして使った。一等馬見所は印刷所だったので、進駐した米軍も利用したためにかろうじて建物が生き残った。根岸駅からは徒歩だとかなりキツイ。バスを使うか、マイカー利用が懸命かも。
屋内なら近くのドルフィンへ!
運悪く、天候が変わってきたら、すぐ近くの根岸旭台交差点を下ったところにある「ドルフィン」へ行こう。ユーミンこと松任谷由実の「海を見ていた午後」で歌われた、フレンチレストラン。2階フロアから、ソーダ水(ドルフィンソーダ650円)の中に貨物船が見えるかも。ランチメニューでも1500円〜3000円でゆっくりできる。