いつも気づかずに通り過ぎていた。そんな店構えでテントシートに書かれた店名も「雀荘」の文字が目立っていた。ある日、そこに体格のいいビジネスマンや相鉄の制服の人が数人入っていくのを見て、初めて食事場所だと合点した。油染みたガラス戸で、おまけに店内は薄暗いから、中をのぞき込んでも人影がうっすらと見えるだけなのだ。カウンターで15席程度。混むことが多いものの並ばない。
「ポークマンション」ってなんだろう?
メニューを見て、想像できる物が数少ない。とにかく隣の人と同じ物を頼むしかあるまい。
ドイツ風コロッケポークマンション(左写真)780円。ライスは別料金で、大盛300円、普通250円、小ライス150円。
私のイチ押しにしたい一品。
  バラエティキング(写真1)580円
  牛バラエティキング(写真2)780円
味は食べればわかる。
注文の仕方にはコツがある。「バラキンのポーク」といえば(1)になり、「バラキンのビーフ」というと(2)になる。ライスは同時に頼めない、料理ができると聞かれるので間髪おかずに答えなければならない。
ポットローストポークニュースタイル800円、ビーフリヨネーズ830円、ポークステーキシャスル830円、ポークカツポルトガル780円、ビクトリアカツレツ風680円、なすフライトルコ風(写真4)680円などなど、読んだだけでは想像もできないメニューのオンパレード。それも常連客は独特の符丁で注文するから益々判らない。
「グリキン」というから「バラキン」の仲間かと思いきや「グリルドチキン780円」の短縮形だったりする。
スパゲティ650円にも4種あって、ミートソース、ナポリタン、オリエンタル、インディアン(写真6)となっている。

星川駅周辺で一番ユニークな店。ぼちぼち解明していきたいと思う。