ティファニーで昼食を B級グルメ・ランチスポットガイド lu901〜lu918
『お題:冷麺』 西瓜が美味しい季節になると、冷麺が食べたくなる。
決して冷麺と西瓜が合うとは思えないのだが、だれがミスマッチを考案したのだろう?
秋は梨、冬は林檎と季節感を感じさせる。
初対面のときは、冷やし中華を想像していただけに、長ゴムを噛むような食感が異様だった。
久しぶりに盛岡冷麺に出会って、横浜に同じものがないか知りたくなった。

 lu901 / 1999.07 関内苑 (横浜市中区羽衣町2-5-14)
 横浜で冷麺といえば関内苑が代表格といわれている。開業当時からお客の注文を受けてから麺の粉を練り始めるというやり方は今も変わっていない。だから「時間がかかるがいいか?」と何度も念を押されるので、心して注文していただきたい一品といえる。夏だというのに林檎だった。その上に半切り茹で玉子、チェリーが載り、楊枝で串刺しにしてある。塩漬ビーフひと切れとスープが美味い。(冷麺1050円)
 lu902 / 1999.07 南大門 (横浜市中区羽衣町2-4-1)
 有隣堂本店の裏手にあたるパチンコ屋の2階にある。金属の器と柄の長いスプーンが韓国料理の雰囲気を出している。関内苑が正統派だと聞いていたが、スープはここのほうがコクがあるように思う。果物はなかったが、塩漬ビーフの薄切りが2つのっているのがリッチだ。(冷麺1050円)
 lu903 / 1999.07 荒井屋 (横浜市中区相生町5-93)
 馬車道を一つ裏へ入ったところにある。荒井屋というと「和の居酒屋」を想像させるのだが、純粋に韓国焼肉の店だった。他の店と違って若いウェートレスがいるためか明るく感じる。キムチは別皿で、ビーフ、林檎、玉子、チェリーのほかに、細切りキュウリと海苔がトッピングされている。しかし、海苔の載っている冷麺は今イチ味が変わってしまいお薦めできない。(冷麺945円)
 lu904 / 1999.07 一億兆 (横浜市中区福富町東通38)
 福富町がこんなにハングル語だらけになったとは思いもよらなかった。町の中心に小ぶりながらも存在感のある果物屋がある。その二階が一億兆。窓がハメ殺しで24時間営業。日本語が通じない上に、貼り紙もハングルだ。唯一日本語で書かれたメニューには値段の印刷がない。無言のうちに重箱風の二の膳が出て、間をおいて冷麺が出た。ベイスターズ優勝の折、選手がお忍びでやってきたそうだ。(冷麺1500円)
 lu905 / 1999.07 千山閣本館 (横浜市中区長者町8-132-10)
 千山閣はいろいろなところに支店を出している。清正公通に面した本店は、結構大きくてきれいな店だ。福富町ソープ街の一角にあり、まわりにランチ営業の風俗店も多く、客引きもポツリポツリと立って声をかけているためか、お客さんは疎らだった。民芸調のどっしりした器に、たっぷりのスープ、味付けには既製品を使っているようだが、丁寧な仕上げにちょっと満足。(冷麺945円)
 lu906 / 1999.07 ヨンドン (横浜市中区花咲町1-18)
 桜木町・大江橋際にあるヨンドンは、焼肉ランチがお手頃価格630円とあって満員盛況。冷麺ランチは、即席スープの冷麺だと直感できる濃い目の味付け。ランチには小ライスが付いてくるのだが、ラーメンライスのように食べてもなんかピンボケな感じがしてしまう。(冷麺ランチ740円)
 lu907 / 1999.07 バリバリ (横浜市中区伊勢佐木町2-10-4)
 伊勢佐木町・かに一の前にある。ネオンサインの看板はハデだが店内は地味。焼肉ランチは値段の割に盛りがイイように見えるが、グッとこらえて冷麺を頼んだ。ランチメニューに冷麺がないためか、無理矢理注文したら、時間がかかると駄目押しされた。本当に出来あがりは遅かった。食べてみると即席スープの粉末のザラつきが残っていて、ちょっとがっかり。(冷麺1050円)
 lu908 / 1999.07 山水 (横浜市中区若葉町1-10)
 日活会館の斜め裏にあるのが山水。同じビルの2階にファッションマッサージ・ちぇりーハウスがあり、入り口が紛らわしいので気をつけて入ろう。冷麺には小皿がキムチ、カクテキ、ミズナの3品が付く。昼時の客は私一人。夜の営業が主体らしい。具は果物ではなくトマトやキュウリが載って、かなり薄めのスープは余りお薦めでない。(冷麺1200円)
 lu909 / 1999.07 アジアンキッチン (横浜市中区太田町2-32)
 Eメールで、旧神奈川新聞社前に千山閣系の店があると情報が寄せられた。以前はマハラジャというカレーハウスだったところで、小さい店ながらオープンフロア。そのため、狭くは感じられない。お手頃価格のランチセットが多く、満員だ。靴を脱いであがる中二階は隠れ家感覚で人気。野菜サラダの付く冷麺は初めてだし、西瓜が載っているのもお徳。隣りのOLは石焼ビビンバランチを頼んでいる。それが売れ筋らしい。(冷麺788円)
 lu910 / 1999.07 京城苑 (横浜市中区長者町8-136)
 以前は結構手広く商売していた京城苑もランチ営業は福富町の本店だけになったらしい。入ってみるとお客さんも疎らな感じ。景気の悪さが内容に出るのは世の常。トッピングは、果物ではなくトマトで、キュウリがドッサリな割に別皿のキムチは3切れほど・・千山閣と双璧と思って、いろいろ捜し歩いた上での結果だけにかなりガッカリした。ガンバレ京城苑。(冷麺900円)
 lu911 / 1999.07 アリラン (横浜市中区長者町6-94)
 伊勢佐木町ユニーへ行こうという脇の道にある。店の壁にサンプルならぬ商品の写真がペタペタ貼ってある。入ってみると、店の人全員で昼食をとっていた。昼どきに従業員が食事をしている食堂も珍しい。それ以上に昼食に来たお客さんがよっぽど珍しいのか、不機嫌に注文を聞き、しぶしぶ冷麺を作りはじめる。トマトが載った水冷麺は淡白。その下にはチャーシューが敷かれている。食べてみると賞味期限切れの味がした。(冷麺800円)
 lu912 / 1999.07 大徳壽 (横浜市中区羽衣町2-5-15)
 ランチタイム値段のせいか実にシンプルだ。具も、林檎、ハム、玉子、チェリー。スープは南大門に似ていた。ここ大徳壽は、現韓国大統領・金大中氏が日本国内で拉致された際、関与していたらしいとの噂がたったところ・・と人から聞いた。私は関内苑御用達なので行ったことはなかったが、店の前にベンツが止まっていたり、おまけにときどき領事館ナンバーだったりするし、お客さんにハングル言葉の人がいたりで、つい納得してしまった。(冷麺840円)
 lu913 / 1999.07 木浦家 (横浜市中区長者町8-125)
 旧松竹映画館の並びにある。日本語看板で目を引いているが、1階は韓国雑貨の店になっていて、内階段を上がるとハングル語だらけの食堂だ。店員は流暢に日本語を話す。ここで初めて西瓜の載った冷麺を食べた。小皿が4品も付く。本場の冷麺は、漬物の汁のような酸っぱいスープで、きゅうりとゆで卵、カクテキの薄切りが載り、キムチは別皿というのが常識らしい。(冷麺1050円)
 lu914 / 1999.07 韓国村 (横浜市中区曙町1-1)
 韓国村は旧ピカデリーの裏にある。屋台村風のお店。ちょっと疲れたおばさんと、ケバいお姉さんで用意してくれる冷麺は、ナムル盛りと、2種キムチ盛りの2つの大皿が付く。ここのメニューには「咸興式」と「平壌式」と書いてある。「ビビン」と「水」のことと解説してくれるのだが、意味不明。韓国村は、刺身を出すために水槽に蛸を入れてある。これを見ていると飽きない。(平壌式冷麺1000円)
 lu915 / 1999.07 白頭山 (横浜市中区常盤町3-23)
 金釘流の文字でランチタイムの張り紙が痛々しい。サラリーマン御用達の店とあってほとんどの人が石焼ビビンバ700円を頼む。あえて冷麺を注文すると、時間がかかると何度も聞く。出てきたものは真っ赤な汁にまみれたもの。一瞬喰えなかったらどうしようと思う。食べてみると思ったほど辛くない。ワカメのスープも悪くない。終いに甘い米ジュースが付いてなかなか意表を突くキッチュな店だった。(ビビン冷麺600円)
 lu916 / 1999.07 韓日食堂 (横浜市中区福富町仲通4-13)
 韓日食堂は老舗格の店だ。店内はテーブル4卓で満員。「おじさんと一緒でよければ」と声をかけてくれた柳さんは、気さくな人柄で名物おじさんらしい。冷麺にキムチ、カクテキ、白和えと柳さんのショウガのおまけが付いた。この店のいち押しは、カンジャタンといって豚の背骨を3時間かけて煮た鍋。ぜひ、お薦めしたい逸品だ。(冷麺1000円)
 lu917 / 1999.07 ソウル食堂 (横浜市中区福富町仲通3-3)
 日本語が通じない。福富町の脇の路地にあり、声をかけなければやっているかどうかわからない店構えだけに、入ったものの応対はぞんざいだった。胡散臭そうにしていたが、冷麺を食べたいと身振りをしたら、「水」「ビビン」と聞いてくる。日本人の知っている冷麺は「水=平壌式」のこと。すると、いろんなキムチ山盛の冷麺が出てきた。それに小皿が6品も付く。(水冷麺1500円)
 lu918 / 1999.07 かぞく (横浜市中区野毛町2-90)
 旧中税務署の前の通りにある。韓国風日本料理という看板だが、メニューはほとんど韓国料理でハングル語表示が無いだけのような気がする。でてきた冷麺の具は、すべて千切りになって、添えた海苔と練りからしが日本料理を象徴しているらしい。新規開店らしく、できた料理の写真をいちいちカメラに収めていた。ここにも豚の背骨の煮込み(カムザタン)があったので,日を改めて食べに行きたい。のりピー似の看板娘がいるせいかもしれないが。(冷麺850円)