日本のどこか遠くへ行きたい。国内旅紀行
No.123
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 田舎は都会になりたがり、都会は田舎を懐かしむ。年齢を経ると、ステーキから蕎麦に嗜好が変わるように、田舎暮らしがしたくなる。しかし、本当の田舎人にはなりきれないから、ちょっと洒落た田舎リゾートに憧れ、団塊の世代が田舎探しを始めだした。年金問題じゃないけれど、食い荒らされたあとでは、我が世代がまた貧乏籤を引いてしまう。ならば、先回りして・・・。
JR内房線・館山駅
すり鉢状で眺望のないN・R街区には、家が建ち並ぶが・・・
ポピーランド入り口
 プロフィールにもあるとおり、私の田舎は南房総だ。実家は横須賀で、ある意味では田舎じゃないの?と思われがちだが、はっきりいって横須賀は「海軍鎮守府のまち」と自負している。大型ショッピングセンターもあれば、JRの他に、私鉄・京浜急行も走っている。私の都会の定義は、私鉄が5〜10分単位で運行し、バスが10分に1、2本走っていること。コンビニも徒歩圏が必須条件だ。
 で、まずは南房総あたりに適地を!とラフな計画を立てて、インターネットで検索してみると、結構おシャレなデザインの「館山ポピーランド」のホームページが目に飛び込んできた。坪単価2万円から、とある。私の田舎・南房総市の土地だって、館山道路建設とゴルフ場建設ラッシュのときには坪10万円で取引されたと、おじさんから聞いていた。
 百聞は一見に如かず。早速、出かけてみると・・・。
売地の看板あり
恐る恐る近づいてみる
J街区も、山の尾根?
断崖絶壁といったら、怒られるかもしれない。ブロックが擁護壁とは・・・
付け足したような宅地
どこかの残土で、ため池を埋めた土地じゃないの?
 深く考えたり、聞きかじった知識で、余り色眼鏡で見てしまうのはよろしくない。すでに何世帯かの人々が実際に暮らしているところから察して、いいところに違いない。と自分に言い聞かせても、坪単価2万円には訳があると確信した。土地の起伏を考慮に入れなければ、確かに絶景で、さすがに単価も2〜3倍にはなる。
 あらかじめ調べておいた道路も見落とすほどの幅員ではあるし、陥没具合や鉄製ガード板のサビ具合もなかなかのモノだった。過去の来歴を調べるなら、土地家屋調査士に依頼すると面白そうだ。字名が加賀名だから、きっと加賀守の名田だったところだろうか?形状・位置から考えると、古墳か砦跡がふさわしいと思う。
 とりあえず、この宅地は団塊の世代に譲ることにしよう!
2006.10up