<おせあにっく・ぐれいす>
おせあにっく・ぐれいす
(旧・昭和海運所有時。今はクリッパー・オデッセイ)
約5,200総t/全長102.9m/全幅15.4m
乗客数120人/乗組員数70人
ダグラスワード★★★★+
山下公園で散歩をしていたとき、大さん橋から離れ、ベイブリッジに向う小さいながらも気品ある船体があった。
それが「おせあにっく・ぐれいす」との出会いだ。
正直言って一目惚れだったのかもしれないが、
「船酔いするからいやだ」という妻を説得しての乗船となった。
ヨットタイプのプライベートクルーズをコンセプトとしているだけに、
全室海側バスタブ付。スタンダードといっても、デラッックスルーム仕様で日本船籍の中では広めの客室。
やはり小さな船体なので、外洋に出るとうねりに乗ってしまって、かなり揺れるものの、
セミダブルサイズで枕が船首方向にあるから寝ていると揺れは気にならない。

★ 伊勢志摩・神戸クルーズ
 バブリーな船だけに、1泊あたり7〜10万円が相場のクルーズ客船。なんせ、平均100人の乗船客に対して70人のクルー、それもほとんどが日本人船員で応対するのだから料金が高いのも無理はない。乗船時からスタッフがいろいろと気を使って言葉をかけてくれる。夕食ごろまでには、乗船客の顔と名前を覚えてしまうのか、声をかけられる場合に名前を呼ばれてハッとする。また、食事に関するサービス要員は、東京パレスホテルから派遣されている。食材はすべて寄港地の市場で仕入れた新鮮なものを使用して、日本料理、フランス料理、低カロリー料理の3種からチョイス可能になっており、コースはもちろん、アラカルトでいくつも注文できるというメニューになっている。100人の乗船客という小人数に、全員一同に食事ができるというダイニングが最大の特徴。5,000トンという船体を利用して様々な港へ着岸可能というふれこみで運行していたが、昭和海運という貨物専門の船会社の企画だけにアカ抜けたものが打ち出せず、親会社の経営不振からインドネシアのクルーズ会社に身売りされ「オセアニック・オデッセイ」として就航したのち、現在はクリッパークルーズの「クリッパー・オデッセイ」として運行しており、再び日本でもその気品ある船体が見られるかもしれない。
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