<横 浜>
★ 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ http://www.yokohamabay-sheraton.co.jp
 横浜を代表する相模鉄道が21世紀を迎えるにあたり、本社ビルの跡地に建てたホテル。シェラトングループのひとつとして、横浜の鉄道拠点「横浜駅」の正面に高々とそびえている。オープン早々にメインダイニング「ベイビュー」を利用してみて、受けた印象は「これが国際ホテル・シェラトンなの?」と思えてくるものだったそのときのことは文末に置くとして、久しぶりにベイシェラトンを利用することにした。それもいつもどおり、アニバーサリーで宿泊予約した。当然、禁煙フロアの事前予約も快諾確約してくれたので好印象。客室も清潔で広く快適だった。宿泊料金は、オープン時と違い格安の設定があり、その割に高層階を用意してくれ、フロントやベルの応対も迅速で気持ちよかった。惜しむらくは、アニバーサリー関連のアプローチはなく、元鉄道会社にいたらしい風情の年配のおじさんたちが、ただただロビーをウロウロして、ぎこちなくあいさつすることぐらい。駅前の立地だけに眺望や夜景は雑然とするものの、交通アクセスは便利。
メインダイニング「ベイビュー」

テーブルからの眺め

オープンキッチン

前菜

スープ

魚料理

肉料理
  聞くところによると「シェラトン」を名乗るのも万事「金」次第だそうで、建物、内装、要員、マニュアルなどのエントリーの違いになっているのだそうだ。横浜ベイシェラトンの場合、経費節減で@舞浜のシェラトングランデトーキョーベイホテルでの実務研修Aシェラトンの名称使用の2点のみが契約事項。だから、マークの「S」はシェラトンではなく相模鉄道の頭文字なのだ。ベルやクローク、ラウンジのサービス員は、もと観光バスのガイドや運転士が研修後に実地にあたっており、行き先を案内するときの動作が指差点呼を思わせるので面白い。ではいったい、多種多様にわたるサービスの細かいノウハウはどのように?と思いきや、相鉄グループが持つグアムの第一ホテルからほとんどの要員とノウハウを導入していると聞いてビックリ。どおりで、メインダイニング「ベイビュー」の料理がアメリカンスタイルの葉っぱちぎり盛り、ポテトどっさり乗っけ盛りのはずだ。ステーキに至ってはフィレと称するランプ肉と思いたくなるような筋金入りのものだった。ぜひご利用される向きにはアラカルトをお薦めしたい。平均客室稼動率は7割と聞いた。でも、10時ごろに見上げたときのルームライト数からいえば3割がいい方だと思う。現在のような客離れの原因はオープン時の客あしらいの悪さが影響しているのだろう。多くのお客さんが順番待ちをしている横を通って、大手を振りながら取引先の役員とともに入っていく相鉄社長(ホテル総支配人兼務。当時)を見たとき、これが横浜のホテル経営か?と実にガッカリした。