<鎌 倉>
★ 鎌倉パークホテル http://www.kamakuraparkhotel.co.jp/index.html
  以前もシックな色調だったが、平成6年にリニューアルして、かなり明るいイメージに変身した。リゾート気分を満喫するにふさわしい部屋の広さで、アメニティも充実している。禁煙専用の部屋はないが、前日使っていない部屋を1日風通しして脱臭もかけたそうだ。臭いは少しあった。由比ガ浜の西側に位置しているためか、やたらと風が強く、窓に当たる風が音をたてて通り過ぎてゆく。よく見ると変形の出窓で「この形では風があたるはずだ」と納得できた。ここの最大の特徴は、小さいながらも展望浴場があること。定員は6人。部屋から浴衣姿で、おまけにスリッパで行けるのが心にくい配慮だ。モダンな廊下を浴衣姿で歩くと心なしか気恥ずかしい。鎌倉特有の建築規制で3階建てのホテルだから、屋上の浴場までは階段を登る。見れば夏用のジャグジーまである。温泉を望むのは無理にしてもハーブ湯仕立てとなっている。プールはすぐ近くに市営プールがあるので、駐車場に直してしまったとのこと。
 さて、食事。洋食(フランス料理)と和食(カニ料理)がある。我が家はカニ嫌いなので、当然フレンチ。1階ロビーの突き当りがオープンダイニングとなっている。リゾート志向だからオープンカフェ風なのだが、冬は薄ら寒く、カーディガンの一枚でも羽織ってないと風邪を引きそうだ。旅行社のパッケージで2食付を頼んだ。概ね5000円+α相当のフルコース。前菜(海の幸と野菜のジュレ)、ポタージュスープ、魚料理(すずきのフリット)、肉料理(牛フィレの網焼か、鹿肉のロースト)、デザート、コーヒー。パンが特においしかった。願わくばサービスの粗雑さが気になった。経験豊富そうな人は「なげやり」、新米の人は「オタオタ」という感じなのだ。食事をしている近くでクロスの取替えをする。来客に備えてのことだろうが、いくつも空席がある以上見合わせる配慮が欲しいものだ。料理の出し入れも当然、皿があくとスグ下げる。ところが、次の料理がさっぱり出てこない。サービスと厨房の連携は×。その典型が朝食。アメリカンスタイルだが、注文してからあきれるほど待たされる。たかがベーコン玉子、されどベーコン玉子である。そういえば、夕食も焼き加減を聞かずレア。朝食のオムレツは逆にハードだった。
 ここのポイントの高さは、部屋と展望浴場。そして、支配人らしき女性の所作と、焼きたてパン、販売しているケーキの美味しいことだ。

外観

ロビー

廊下

客室

眺望

露天風呂

ペルゴーラ

テーブル席

前菜

スープ

パン

魚料理

肉料理1

肉料理2

デザート

ケーキ

朝食1

朝食2