<東 京>
★ 東京新阪急ホテル築地 http://hotel.newhankyu.co.jp
 危うそうな外観と「聖路加ガーデン」というブランドにひかれて、一度泊まってみようと予約を入れたことがあり、いつものように喫煙ルームを希望したところ、ふたつ返事で予約を断られてしまった。よっぽど休前日の客ダネには困っていないとみえて、未練の欠けらも残さずに電話を切られてしまった。ということで、何とかツテを頼って見学をさせてもらえることになった。見上げるようなツインタワーが特徴の外観は、銀座あたりから垣間見えてくる。聖路加病院の隣りにビジネスビルを建て、その一部上層階をホテルにしてある。入口も目立たず、フロントもあまり広くない。「新阪急」といえば関西では格上ビジネスホテルの代名詞?的なもの、こちらでいうと「エクセル東急」と思えばいい。エレベーターで一気に上がり、ティーラウンジの吹抜けを中に囲むように客室が並んでいる。眺望は月島側とレインボーブリッジ側がよさそうだ。各フロアに4室あるコーナールームにすると、スタンダードと価格差も少ない割に2方向の眺望が楽しめてお得。それを知ってかルームナンバーを指定する人が多いという。それから、窓の位置とベッドの高さが同じなので寝ながら夜景を楽しめるし、お風呂にも窓があって、ここからも夜景が見える。また、リピーターがここに泊まる一番の動機が「マッサージチェア」があること。銭湯にありがちなガクンガクンするヤツではなく、もみもみもある高級機なのだ。火災時などに隣りへ避難するように渡り廊下がある。地震のとき、最大2倍に伸びる構造に設計されているというが、逆に考えれば隣りのビルにぶつかる可能性があるということかもしれない。最後に、なぜ禁煙ルームを設けないのか?と質問したところ、「旅館業法や宿泊約款には喫煙を理由に宿泊を拒否することはできない」とあるから、「タバコは吸いませんといって宿泊したお客さんが客室で喫煙してもやむをえない。事実、喫煙の有無を聞かれると体裁を繕うせいか、女性にそういう人が多い。そこで設ける必要が無いのだ」という。「タバコを吸うか?」と聞くからそうなる訳で、「禁煙ルームの用意がありますが利用しますか?と聞けばいいのではないか」というと、「新阪急ホテルグループの方針にそのような考えは無い」と断言されてしまった。どおりで先の予約のときに「禁煙ルームがなくて申し訳ありません」のひとこともなかった理由が判った。

外観

外観

ラウンジ

ラウンジ

フロント

レストラン

渡り廊下

客室

客室
 

眺望

眺望・月島側

眺望・レインボーブリッジ側