保土ケ谷區　※昭和14年に拡張した町はコチラ

■保土ケ谷町　ホドカヤチヤウ　　　世帯数　一、二八四　　　人口　五、七九一 　　橘樹郡の内なり、�ｺ川時代は東海道五十三驛の一つにて、保土ケ谷、岩間、�~戸、帷子の四ケ町を合せて保土ケ谷宿と稱せり、古へは半谷�ｸ（榛ケ谷）御厨庄に屬す、�ｺ川氏の初め、海道の往來は今の所より西北の方にありしを、慶安元年その道をかへ今の如くになれり、その頃までは、帷子宿は人家は海道を隔たりしに、後も岩間村の地に移りしより往來の内となれり、初め保土ケ谷と�~戸帷子の間十八町餘の路を隔てしが、互に其町を移し合して一町となし、三宿新町にになりたり、萬治三年岩間のもの其人夫の役に苦み歎訴せしより、又この村をも保土ケ谷町へ移したりと武藏風土記は云へり、當町は保土ケ谷宿の元町にて其區域は相州境の方の境木より東北岩間上町迄の間にて今小名に元町と云ふ所あり、古へ保土ケ谷町は之の邊にありしを、慶安年中今の邊に引移せしと云ふ是より元町の名も起るといへり、�ｺ川氏江戸入國以來宿内石高二千百二十四石四斗四升九合は御料所にて、明治維新後�~奈川縣の管轄に屬せり、市町村制施行の際、�~戸町、岩間町、帷子町、岡野新田と其に保土ケ谷町を立て、其大字となす、昭和二年四月一日��濱市に編入して保土ケ谷町と改む、町名の由來詳ならず。 ■岩間上町　イハマカミチヤウ　　　世帯数　六七八　　　人口　三、三〇六 　　元、上岩間町と稱して保土ケ谷宿の内なり、武藏風土記の記す所によれば、「今は保土ケ谷町の續きなり、又帷子橋のつぎにも岩間町あり、夫をば下岩間町と呼ぶ、萬治三年人夫役の事につきて訴へしにより保土ケ谷町の地へ引移せしにて、もとは久良岐郡の村なり」又、元祿十四年あらためて橘樹郡に屬せり、この後人家も次第に海道の内へ移りてついに四箇町つらなり、すべて保土ケ谷の一驛に隷すといへりと記せり、小田原北條の頃は其家人岡崎修理、菊地�ｸ右衛門知行し、�ｺ川氏に至りては御料に屬せり、市町村制施行の際、保土ケ谷町、�~戸町、帷子町、岡野新由と其に保土ケ谷町を立て其大字岩間と稱せり、昭和二年四月一日保土ケ谷町の��濱市編入にあたり岩間町と改め同年十月一日町界町名整理を施行し其小字中の寺下、道ノ上、町裏、錢�~、��町、大原、永田境、西町裏及び字町並の一部を當町區域とし岩間上町と改稱せり。 ■�~戸上町　ガウドカミチヤウ　　　世帯数　四四九　　　人口　二、一三二 　　元、上�~戸町と稱し保土ケ谷宿の内なり、武藏風土記の記す處によれば、「上岩間の艮につゞけり又�~戸町は帷子町の間にはさまれば此二箇所ともに昔は今の帷子川土橋のほとりより、�~明の社の邊までなりしが、保土ケ谷とそこばくへだゝりて便よからざるにより、慶安元年今の地にうつれりと云ふときは、古�~田なるにより、�~戸の地名をとりしなるべし」とあり、古き遷變は保土ケ谷町の條に記せり、市町村制施行の際、保土ケ谷町、岩間町、帷子町、岡野新田と共に保土ケ谷町を立て其大字�~戸町となり、昭和二年四月一日保土ケ谷町の��濱市編入のとき一町を立てゝ�~戸町と改め同年十月一日町界町名整理の際、舊小字中の坂ノ下、町並、��町、藤ケ谷、向原、市ケ原、岩ケ谷、藤塚、北田、北谷、田向の區域に當町を新設し�~戸上町とせり。 ■帷子町　カタビラチヤウ　　　世帯数　二七九　　　人口　一、三九九 　　元、帷子上町と稱し保土ケ谷宿の内なり、武藏風土記の記すところは、「上�~戸町に續けり、此町も海道の内に三箇所あり、（帷子上町、帷子田町、帷子町）それも昔は帷子川の邊、今の古町と號する所にありしが、慶長年中今の地へ移りしと云ふ」とあり、即ち今の帷子町なり、帷子田町は帷子町の小名なり、もとの帷子は現今の天王町、宮田町、峰岡町の邊にて其頃は小帷と呼びしと云へり又小田原役帳及び天文の頃の記録にも小帷川、小帷橋と見ゆる由風土記に記せり、其餘の事は保土ケ谷町に同じ、昭和二年四月一日保土ケ谷町の��濱市編入にあたり一町を立て帷子町とし、同年十月一日町界町名整理の際、其字中の外原田、宮田、�~田、町並、古町通、川邊の區域に天王町、字宮田、宮ケ谷、谷ノ坂、古鎌谷、打越、栗林の區域に宮田町を、栗林、峯ノ下、��打、峯坂、向臺、常盤、中原、三ツ澤、三本松、和田ノ上、中通、西田、川邊の區域に峰岡町を新設し、帷子町の名はもとの帷子上町と帷子田町と稱し區域となり、この區域に當町を新設して帷子町とせり、帷子の地名は古きも其起りを詳かにせず。 ■�~戸下町　ガウドシモチヤウ　　　世帯数　六六三　　　人口　二、九六一 　　古き沿革は�~戸上町に同じ、昭和二年十月一日町界町名整理の際、舊小字中の廣町、芝ケ谷、宿後の區域に當町を新設し�~戸下町と名付けたり。 ■岩間下町　イハマシモチヤウ　　　世帯数　四〇八　　　人口　一、七五五 　　この町の古き遷り變りは岩間上町に同じ、當町と岩間上町との間には�~戸上町、帷子町入交れりこの入會について古老の語る處によれば、昔新に往還の開け、民家を海道筋に引移せしに、最初に移れるは岩間の民にて保土ケ谷町に接して今の岩間上町に出で、これに續きしは�~戸のものにて今の�~戸上町なり、殘れる岩間のもの共は、先に引移りし自村に續き難ければ止むなく帷子橋に接して海道筋に出でたり、帷子にては自村の行かんとせる地を早くも岩間に占められたれば、止むなく岩間、�~戸の間の空きたる處に引移れり、斯る故にて入交りたるなり、されば町の名も各々自村の名を以て唱へ、一村二箇所に分ちたるは上・下を冠して稱せるなりと云へり、明治四十四年四月一日地内の字、寺ノ下、宮ノ下、殿田、反町、鹽田、關面、道上、東臺、池ノ上、久保山下、外荒具、大丸の今井川以東の區域を��濱市に編入して久保町を立てたり昭和二年四月一日��濱市に編入岩間町と改め、同年十月一日町界町名整理のとき、舊小字中の屋敷裏、町並の區域に當町を立て岩間下町と改稱せり。 ■天王町　テンワウチヤウ　　　世帯数　一、三四二　　　人口　六、七一六 　　元、保土ケ谷町字帷子町の内なり、昭和二年十月一日町界町名整理の際、帷子町字外原田、宮田、�~田、町並、古町通、川邊の區域に常町を新設し、橘樹�~社（牛頭天王）に因み天王町と名付く。 ■宮田町　ミヤタチヤウ　　　世帯数　一、二四三　　　人口　五、六四八 　　元、保土ケ谷町字帷子町の内なり、昭和二年十月一日町界町名整理の際、同町字宮田、宮ケ谷、谷ノ坂、古鎌谷、打越、栗林の區域に當町を新設し、舊字名中の宮田（昔橘樹�~社の�~田たりし地）を採りて町名とす。 ■峰岡町　ミネオカチヤウ　　　世帯数　一、一八〇　　　人口　七、二三〇 　　元、保土ケ谷町字帷子町の内なり、昭和二年十月一日町界町名整理の際、同町字栗林、峯ノ下、��打、峯坂、向臺、常盤、中原、三ツ澤、三本松、和田ノ上、中通、西田、川邊の區域に當町を新設す、町名峰岡は字名中の一字と此地の開拓に功績ありし岡野氏の姓の一字を連結して町名となす。 ■和田町　ワダチヤウ　　　世帯数　四一三　　　人口　一、九四五 　　元、和田村と稱し橘樹郡の内なり、古へ榛ケ谷庄に屬せり、�ｺ川氏江戸入國後、村高百十二石二斗八升九合は御料所にて明治維新後は�~奈川縣の管轄に屬せり、市町村制施行の際隣村下星川村と共に併せて宮川村を立て大字となり、明治四十二年三月保土ケ谷町に合併其大字和田となる、昭和二年四月一日��濱市に編入舊村名を採りて町名に付す、村名の起りは治承年中源頼朝、平家を追討せんため、白根不動明王に參籠せしとき御供に和田義盛扈従し来り、當所に宿りたるに其夜義盛の枕上に十一面観音の尊影あらはれ告げて曰く、「汝知らすや、此地に稲荷社有事を、今より汝この�~を信ぜば心願成就すべしと」義盛夢さめ、奇異の思をなし、頼朝公に告げ奉りて曰く、其今夜不思議の大悲薩□の靈夢を感拝せり、願くは公當所に於て些少の社地を喜捨し給ヘと、茲に於て頼朝歓喜し永劫八段畝歩の境内と一反二十四歩の社地を寄附し給へり、義盛信心肝に銘じ文治元年この地に稲荷の社と観音の靈場とを建立せり、其後建久四年頼朝此邊に狩せし時、之の稲荷社に詣で和田稲荷と名付け拝したり、それより村名を和田と名付けしよし傳へり。 ■星川町　ホシカハチヤウ　　　世帯数　一、三二六　　　人口　六、二九一 　　元、下星川村と稱し橘樹郡の内にて古へは榛ケ谷庄とも又御厨庄とも云へり、星川の地名は古く和名抄の�ｸ名には久良岐郡の下に載せたれば、昔は彼の郡に屬したるならんか、古老の傳へにこの村、昔しばしば戦争ありし頃人家もそれがためにうせて荒野となりしを、いつの頃か秋山氏、本�ｸ氏といへる者、其餘十七人わづかに家を作りて移り住し夫より荒野ををこせし由武藏風土記に載せたり、小田原北條の頃六�ｸ殿知行と所領役帳に見ゆ、�ｺ川氏江戸入國以来、村高四百石四合は御料所にて維新後は�~奈川縣の管轄に屬せり、市町村制施行の際、隣村和田村と共に宮川村を立て其大字下星川とし、明治四十二年三月保土ケ谷町に合併して其大字となる、昭和二年四月一日��濱市に編入して星川町と改稱す、村名の起りにつき武藏風土記には�ｸ名星川、即ち此�ｸ名の村名に變ぜしにてとあり、又古老の言ふ處によれば、此邊り谷合の地にて往古は老松古杉林立し鬱蒼として晝尚ほ暗夜の如くこゝを流るゝ川水に星影を映せしより村名起れりといいふ。 ■佛向町　ブツカウチヤウ　　　世帯数　二二五　　　人口　一、〇四七 　　元、佛向村と稱し橘樹郡の内なり、古へ榛ケ谷庄御厨�ｸなり、小田原北條の頃は向山といひし人の領せし所にて、小田原所領役帳に「小机の内佛餉二十三貫百二十四文向山」とありて、文字も古くは佛餉とかきたると見ゆ、その頃南の方今の元佛向といふ所に百姓住して其邊を耕したるに、年貢の高免にして且賦役のしばしばなるに苦しみ、一旦離散して荒野となりしが、�ｺ川氏江戸入國後再び歸住して漸く水陸の田を開き遂に村落をなせりと武藏風土記に見へたり、�ｺ川氏に至りては村高三百五十九石九斗五升二合は御料所にて代官の支配に屬し、明治維新後は�~奈川縣の管轄となる市町村制施行の際、隣村坂本村と合せて矢崎村を立て大字佛向とせり、明治四十二年三月保土ケ谷町に合併して其大字となる、昭和二年四月一日��濱市に編入舊村名を探りて町名に付す、村名の起りは昔村内正�ｎ宸ﾌ先住堯室、初めて北條家へ謁せしとき願ひあらば申すべしとありけるに、出家の身は他の志願なし、唯常に佛に向ふこそ桑門の本意とする所なれば、寺の山號及び其村里にも佛向の二字をもて名づけ賜はるべしとの願ひにより、領掌ありてかく名づけられしと風土記に見ゆ。 ■坂本町　サカモトチヤウ　　　世帯数　八八　　　人口　四三五 　　元、坂本村と稱し橘樹郡の内なり、古へ榛ケ谷庄に屬せり、�ｺ川氏江戸入國以来村高八十石九斗一升三合は御料所にて明治維新後�~奈川願の管轄となる、市町村制施行の際、隣村佛向村と併せて矢崎村を立て明治四十二年三月保土ケ谷町に合併し共に其大字坂本とせり、昭和二年四月一日��濱市に編入舊村名を採りて坂本町と改む。 ■上星川町　カミホシカハチヤウ　　　世帯数　四二九　　　人口　二、一四九 　　元、上星川村と稱し都筑郡の内なり、古へ�~奈川領に屬す、又小机領たりしとも云へり、村内を川島村によりて貫かれ、されば村の地は自から二つに隔たり、西の方を上星川といひ、東の方を下星川といへり、星川の地名は和名抄にも見へ、昔は久良岐郡に屬せしと云ふ、小田原北條の頃は六�ｸ殿知行とあり、�ｺ川氏江戸入國後は村高二百三十一石六斗一升六合の地を、正保の頃山本平九郎が釆邑に賜はりしが、其後御料にかはり、其一部の地を船橋宗廸に賜はり御料私領入會の地となり、明治維新後は�~奈川縣の管轄に屬せり、市町村制施行の際、隣村川嶋村を併せ西谷村を立て其大字上星川となる、昭和二年四月一日��濱市に編入舊村名を採りて町名とす、村名の起りは星川町に同じ。 ■川島町　カハシマチヤウ　　　世帯数　二三七　　　人口　一、三九〇 　　元、川島村と稱し都筑郡の内なり、古へ御厨�ｸ榛ケ谷庄に屬す、北條氏分國の頃は中田加賀守及ぴ山川清九郎の二人領せりといふ、�ｺ川氏江戸入國後、村高四百三十石四斗六升二合四勺を山本平九郎に賜はり、元祿三年その子孫断絶せしより御料となり、同十五年謙光院法印太田某に賜はりしが其曾孫罪ありて延享四年十一月遠流せられしより再び収公せられて御料となり、明治維新後�~奈川縣の管轄に屬す、市町村制施行の際、隣村上星川村と合せて西谷村を立て其大字川島となり、昭和二年四月一日��濱市に編入舊村名を採りて町名に付せり。

戻る場合は、ブラウザの「戻る」ボタンをご利用ください。