ティファニーで昼食を B級グルメ・ランチスポットガイド lu121〜lu140

 lu121 / 2000.03 生香園 (横浜市中区相生町5-80)
 オーナーは、いつもドアに立ち、入店する客にあいさつしている。馬車道の「生香園」は、脱税で摘発を受けた周兄弟の弟の店。店内のいたるところに写真やポスターが貼ってある。生香園=「やきそば」。脂こってりで、少々甘い味付のあんかけが特徴だ。訪れるお客の大半がやきそばだが、チェックしてみると、やきそばを脅かすかのように、チャーハンが幅を利かせていた。それも、2種チャーハン1000円が定番化しているらしい。見たところ、1皿に違う味付で2度楽しめるようになっている。脱税のアイデアが浮かぶだけに、お客の喜ぶアイデアにも脱帽する。(五目やきそば850円)
 lu122 / 2000.03 ヨコハマ寿司 (横浜市中区港町2-6)
 寿司屋の看板を出しているが、店内はショットバーのようだ。きっとカウンターで握っている人の服装がお揃いのYシャツに赤いネクタイのせいだろう。にぎり・ちらし寿司、煮魚や天ぷら、刺身などの定食が980円、高くても和(刺身・天ぷら)定食1480円、いずれも茶碗むしにおわんが付く。夜には地酒がいろいろ楽しめる。寿司はメシがぎゅっと握ってあり、見た目の割に食べごたえがある。天ぷらは、海老、イカ、コチ、しいたけ、かぼちゃ、アスパラ、なすだった。(天ぷら定食980円)
 lu123 / 2000.03 味加登 (横浜市中区万代町2-4-2)
 大通公園に面して建つ古いビルの2階、奥まったところにひっそりとある。ひっそりだけに常連のお客さんしかいない。今日のサービスランチは、サーロインステーキか、牛肉の生姜焼き。いずれもサラダ、ライス、コーヒー、味噌汁付。サラダは皿のつけあわせで、レタスとスパゲティー。サーロインのメニューは年中変わらない。ニンニクのきいたシャリアピン仕立てになっていてジューシーだ。(サーロインステーキ900円)
 lu124 / 2000.03 ハングリータイガー (横浜市中区南仲通4-39)
 ここに入ってくるほとんどの人が、伝統のハンバーグで食中毒を出したことを知らない。みな「うっそ〜、ハンバーグないの?」と口々にわめいている。「30年の伝統のハンバーグの灯をかならず復活させます」という見出しを付けたメニューには、スペシャルメニューのサーロインステーキレギュラーカット1950円が1350円とある。食べたかったが「新開発メニュー」にした。居酒屋で出る牛スジ煮込みと変わりがなく悲しかった。(味噌仕立て特製牛煮込みセットコーヒー付850円)
 lu125 / 2000.03 泉平 (横浜市中区尾上町5-68)
 天保10(1844)年創業の老舗。ランチは、いか丼、げそ丼、あじ丼、穴子丼、ちらし丼、鉄火丼が各500円。寿司飯が少々酢っぱめだがボリューム的に安い。他にかんぴょう巻といなり寿司のA定食、魚の煮物か照焼きが付くB定食がある。1階奥のカウンター席に座ると、板場では名代のいなり寿司を黙々とつくる姿を目の当たりにできる。特に高齢の板前の手際のよい動きには感心させられる。泉平では「いなり」と「のり」の助六を「まぜ」という。(あじ丼500円)
 lu126 / 2000.03 驛の食卓 (横浜市中区住吉町6-68-1)
 横浜地ビールと銘打って開店したが、地のりの悪さで閉店。その後、オーナーが変わって再出発した。サラリーマンをくすぐる値段と料理でなんとかお客を確保していると見たが、近くのmm21に次々と新店舗が建ち始め、苦戦は相変わらずだ。特製カツカレーやとろりオムライス700円、じゅーじゅステーキ850円、驛ランチとして6種のパスタ700円。ランチドリンクが100円でランチミニデザートも100円だ。全品スープ(カレーメニューはコーヒー)&サラダ付。日替りランチ700円はカキフライだった。店内も広く、客あしらいもよいので気楽だ。(オリジナル角煮カレー500円)
 lu127 / 2000.03 割烹 細流 (横浜市中区羽衣町2-5-1)
 細流と書いて「せせらぎ」と読ませる。暖簾をくぐって細い階段を登ろうとする入口に「本日の定食」が貼ってある。さわらから揚。カキ柳川風。カニぞうすい。カキの柳川風は.大粒のカキが5つ、ふんわかと仕上げたところにミツバがひとつまみ、箸休めがついて配慮が細かい。店内は小上がりとカウンターで20人程度。ほとんど常連。コンロが3つしかないから、今日のメニューのように一つ一つ仕上げるものは出てくるまでにかなりの時間がかかることを覚悟しよう。(カキ柳川風800円)
 lu128 / 2000.03 唐桃軒 (横浜市中区港町4-15)
 閉鎖した丸井馬車道店へ行こうとする道の脇にある。関内本店と書いてあるが、支店は100メートルも違わない大和銀行の裏手にある。柔らかくてコクがあり、口にするとホロリという歯ごたえのチャーシューは定評があり、お土産にカタマリで量り売りしている。ランチタイム前や後に行くと、女性には店で出したチャーシューの残りの切れ端をプレゼントしてくれるときがあるそうだ。スープの見た目は濃そうだが、飲み干している人が多い。炎天下、外で食べている物好きもいる。(ラーメン600円)
 lu129 / 2000.03 大戸屋 (横浜市西区南幸5-1)
 ジョイナスの一角に食事どき大行列をつくっている店がある。並んで入ってみると、品揃えがヘルシー指向で、セットメニューやロゴ入りの民芸風の器がシャレている。また、若い女の人がお客の大半を占めているのも人気の秘密だ。一例を挙げると、バチまぐろの竜田揚げ定食、アサバがれいの甘辛定食、かぼちゃコロッケ定食、和風ねぎ味噌ハンバーグ定食など、600〜800円位の値段設定だ。食事にアスプレッソコーヒーを付けると50円で飲み放題。肩の一方から下げる袈裟風のエブロンが麻原彰晃を思わせる。(ハンバーグと厚揚げの炭火焼定食640円)
 lu130 / 2000.03 保土ケ谷SA食堂 (横浜市神奈川区羽沢町第3京浜SA)
 第3京浜のサービスエリアは、いつでも営業や作業で車を駆使する人たちであふれている。町の路地裏に車を止めて終日昼寝をしているとんでもないヤツもいるが、ここに立寄る人は一時の休息を求める戦士たちだ。ギラギラしていたり、ホッとした表情だったりするものの、戦士たちはいつでも出陣できる姿勢で食事をしている。新発売!店長オススメ、具だくさんボリューム満点!という貼り紙や写真がベタベタとある「保土ケ谷チャンポン麺」を頼む。それに、カレー屋さんのジャンボカレーパンをつけた。炭水化物でお腹がパンパンになり、午後はグダッとしてしまった。(チャンポン麺500円)
 lu131 / 2000.04 お好み大食堂 (横浜市西区高島2-18)
 横浜そごうは、とにかく大きい。日本最大級といっているが、今どき巨大な百貨店を建てるというのは、旧日本軍が太平洋戦争中、制空権が勝敗を左右しつつある状況下で、戦艦大和や武蔵を建造したのと同じ発想と思えてならない。さて、百貨店のお決まりは「お好み大食堂」だ。ファミリーレストランの先駆けである。当然、そごうランチ。エビフライ、ハンバーグ、マカロニグラタンにスープ付。食事と一緒だと11種類のソフトドリンクバーが+230円だ。建物は新しくても内容は昔のままだ。(そごうランチ950円?忘れちゃった)
 lu132 / 2000.04 新わか柳 (横浜市中区常盤町2-10)
 鯵たたき定食、刺身定食、鮭丼定食、肉じゃが定食、焼き魚定食、煮魚定食、白身魚フライ定食があり、いずれにも小鉢、椀盛そば、香の物、味噌汁、フルーツが付く。開店当時から値段が変わらない。とうことは、安いはずなのだが、そう簡単に評価しないのが庶民感覚。料理が注文と同時に出てくるとなればセット済みの証拠。それでは、大衆食堂と同じなのだから、やはり高いと思えてくる。刺身も赤身、イカ、アジが2切れずつで寂しい。(刺身定食1000円)
 lu133 / 2000.04 牛たん有楽 (横浜市中区常盤町3-27)
 炭火で焼いた牛タンに少々の漬物、長ネギが浮かぶテールスープ、むぎメシとくれば、しっかり本場仙台の味かもしれないと期待して入った。カウンター越しに見ると脱サラをして店を始めたらしい、素人っぽくて愛想のないおじさんがYシャツにエプロンをかけて、牛タン独特の仕込みを終えたタンの山から、一枚ずつ丁寧に焼いていた。しかし、出てきた牛タンは仙台で食べたものより厚さも大きさも半分。値段は同じ。これでは本場を知っている人は2度と来ないし、知らない人は高いから来ない。危うし!仙台文化。(お昼定食1200円)・・・その後に行くと、居抜きで調理人が変わっていた。メニューも、ハヤシライスセット780円、たん焼きA定食(3枚)800円、B定食(4枚)950円、W定食(8枚)1550円のお手頃価格になっていた。ただ、熟成度が今イチなので少々噛みごたえがある。
 lu134 / 2000.04 八重 (横浜市中区常盤町2-15)
 曜日によってランチのメニューがかわり、一つは日替りになっている。この日の日替りは「まぐろ・めかぶ丼」で、醤油に漬けたマグロの赤身が6切れに、めかぶを刻んでよく練って納豆状になったものをかけ、海苔がパラリと落としてある。なかなかヘルシーで、絶妙な味わいだ。まわりを見渡せば「むつの煮魚定食」を頼む人ばかり。運が良くないとすぐに入れない店だから、常連ばかりだ。常連の食べる煮魚は、きっと美味いんだろう。(まぐろ・めかぶ丼750円)
 lu135 / 2000.04 寿司喜作 (横浜市中区真砂町2-12)
 以前の板前は、大のベイスターズファンだった。なかなか優勝しないから、店の柱には大きく「ベイスターズが見事優勝したときには、全品無料」の貼り紙をしていた。そういえば、優勝する前に板前を代えたのかもしれない。ここは15人入れるかどうかの小さな店なのに食券制になっている。ランチには、にぎり、ちらし、鉄火丼がある。にぎりは、まぐろ2、いか1、えび1、たこ1、玉子1、かっぱとのり巻。(にぎり550円)
 lu136 / 2000.04 秀友 (横浜市中区南仲通3-30)
 けっこう立派な店構えで、さぞや美味しいだろうと入った。秀友定食は、A焼魚、B天重、C和風ステーキ、D二色そばとミニ鉄火丼。しかし、貼り紙の「秀友特撰弁当・限定20個」「ご飯と味噌汁おかわり自由」を見て頼んだのがいけなかった。待ち焦がれて出てきたものは、仕出し屋の幕の内弁当そのものだった。それも冷めきっていた。これが京都なら、料理の真髄を弁当に盛り込むのだが、割烹料理の看板にほど遠い、出す料理は仕出し料理なのだから横浜の和食は怖い。(秀友特撰弁当980円)
 lu137 / 2000.05 マルシェ ド サブール (横浜市中区相生町1-23)
 やたら声のでかい悪霊退散の祈祷坊主・織田無道がテレビに登場したとき、あれ?どこかで見たぞ。と思ったが、この店に来て合点がいった。そう、マスターが織田無道だったのである。キッチンで大声を張り上げて、調理を手際良くしつらえる。フランベすれば護摩焚き状態である。塩やスパイスのふりかけ方は、折伏の調香をするが如く。さて、メインはいろいろアレンジしているものの、その他は開店以来変わっていない。まして、お客さんもいつもの顔ぶれだ。(チキンの赤ワイン煮1000円)
 lu138 / 2000.05 磯しぎ (横浜市中区真砂町2-12)
 とにかく、サラリーマンが殺到する。正直言ってキレイな店とはいえないが、これぞ定食の真髄といわんばかりの品揃えだ。あこう鯛かす、アジ開き、塩サバ、柳カレイ、かさご、天然ブリ、黒豚みそ焼、ギンダラ煮、刺身3点盛、豚汁、とろろ、まぐろ味噌焼、サンマ塩焼など、いずれも700円前後。壁いっぱいの貼り紙メニューに混じって、昔やっていた磯しぎ寄席の出演落語家の写真がある。前座、二つ目時代なのだろう。この店には歴史が凝縮されている。(にしん塩焼定食700円)
 lu139 / 2000.05 うなぎ 桂 (横浜市中区尾上町3-35)
 ここは昔、うなぎの宮川の支店だった。宮川といっても野毛の「江戸っ子商店」のカレンダーが貼ってあって、自前で調理していないと知ったときから、うなぎを注文せず、きじ焼重ばかりを食べていた。さて、店の名前から察して、暖簾分けではなく居抜きだったらしい。サービスランチには、鰻重、天重、鳥重がある。頼んでから出来あがりまで時間がかかるところを見ると、小さいながらも丁寧に火入れしている。値段からいえばお得だ。(鰻重800円)
 lu140 / 2000.05 居酒屋 喜作 (横浜市中区真砂町2-12)
 昔から「喜作」ではなかったような気がする。キャッチフレーズは「お好きな物2品選んで650円、麦ごはんあります」。店に入ると、トレイがあって、長机には料理の皿が並べられている。なんとカフェテリア方式の店で、学生街にあった定食屋を思い出させる。刺身、焼物、揚げ物、煮魚、納豆、とろろがあり、後ろに人が並ばなければ迷ってしまいそうだ。ごはんのおかわりは自由なので、麦ごはんをおかわりする人が多かった。(サンマ開き+メンチカツ、生玉子付650円)
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