ティファニーで昼食を B級グルメ・ランチスポットガイド lu141〜lu160

 lu141 / 2000.05 らーめん館 (横浜市中区真砂町3-28)
 ここはなにがナンでも「半チャンラーメン」と決めている。20席ほどのイスに腰掛けたサラリーマンの半分以上のシェアを獲得しているのだから、大衆の行動には素直に従った方が懸命だ。注文は「半チャン1つ」で通じる。チャンはチャーハンの略。とにかくできあがりが早い。味も悪くない。なんたって味の素を惜しげも無く使う。大きなボールに山盛りにしたつくり置きチャーハンを手早く火にあぶる。その速度に合わせて出てくる細打ちラーメンのコンビネーションには脱帽だ。(半チャンラーメン730円)
 lu142 / 2000.06 横浜第2合同庁舎第1食堂 (横浜市中区北仲通5-57)
 今どき、300席はあろうかという広い食堂も珍しい。それもそのはず、この第2合同庁舎には、海上保安庁や防衛施設庁が入っている。並んで給仕を受け、早めに掻っ込んだら、職務に復帰するような兵隊システムを採用しているとしか思えない。箸も資源を大切にする塗り箸だ。A・B・Cの定食と丼が日替りランチ。4種のお新香は盛り放題。食器返却口はベルトコンベアで、返却方法の良い例と悪い例が模造紙に大きく書いてある。パブタイムありというのが謎だ。(C定食キャベツ入りメンチ580円)
 lu143 / 2000.06 横浜中華拉麺 (横浜市中区港町5マリナード地下街)
 地下街は方向をわからなくする。一世を風靡した伊勢佐木町と馬車道の商業ラインに連続性を持たせる意図で、市営地下鉄への連絡通路も兼ねて造られたマリナード地下街。まず、関内がわからない。次に伊勢佐木町と馬車道がわからない。そんな人が多くなった横浜では、マリナード地下街といっても「ここはどこ?私はだれ?」状態で、大枚の資金を投じて造ろうとした地下帝国の名残りなど誰にも判るまい。それを物語るように「横浜中華拉麺」は深く静かに営業している。(ラーメン500円)
 lu144 / 2000.06 うなぎ コ川 (横浜市中区常盤町3-21)
 夏バテにウナギ。このキーワードを連呼していたら、「徳川」を薦められた。いつも横を通るたび、小さな看板は目にしていたが、高かろうと敬遠していた。昼どきに行ってみると客は私ひとり。注文を伝えるとスポーツ新聞を渡された。なんと、串に刺した生のウナギを冷蔵庫から取り出し、せいろに乗せて蒸し始めるではないか!瞬間、長期戦を覚悟し、次に日経新聞を手に取って読み始めた。出てきたウナギはさすがに柔らか。4000円の松、6000円の特上っていったいどんなんだろう。(梅2000円)
 lu145 / 2000.06 うなぎ うな清 (横浜市神奈川区子安通1-105)
 子安通は第1京浜国道に沿ってウナギの寝床のように長い町だ。1丁目辺りは入江川派川沿いに浜通りがあって、国道との間に密集する住宅が漁師町だったころの風情を漂わせている。子安駅前に地元では超有名、タクシーを乗りつけて食べに来る人もいるといううなぎ屋に行った。車にうな重20個を積み込んで帰るお客さんを尻目に、並を頼んだ。すると今、串に刺していたうなぎをせいろで蒸し始めた。動きを見ていると職人らしいキビキビした動きで仕込む。タレともにあっさりめだったが上品ともいえる。上1800円、特2500円。(並重1500円)
 lu146 / 2000.07 弁慶 (横浜市中区港町3-13)
 酒販会館にある居酒屋だけに広い。関内駅前にあって、気がねなくのんびりできる店のひとつ。昼時も、日替り、まぐろ重、焼魚、天ぷら、刺身の各定食があり、田舎臭いコップに入ったアイスコーヒーかホットが付く。今回の日替りは牛しゃぶ。箱重に入って、メインの牛肉は盛りがよく、厚焼玉子、鶏照り、里芋、黒豆は脇を締め、スイカがそっと添えられている。コンパクトにまとめられてほほえましい。店名が弁慶だけに「義経弁当」というのがある。ぜひ一度食べたいと思っている。(日替り700円)
別の日の日替り
 
 lu147 / 2000.04 すくも島 (横浜市中区相生町3-63-3)
 河豚延縄漁発祥の地「粭島(すくもじま)」の看板では何のお店かわからない。かろうじてフグの絵を見て合点した。メニューとなると、ふく天丼、ふく雑炊、ふくオムレツ定食、ふくチリ定食、ふく茶漬と「ふく料理」づくしだ。関西以西でフグをフクと呼ぶことを知らなければ、印刷ミスだといって注意する野暮なヤツがいるだろう。さて、頼んだオムレツは意外や意外、美味かった。とらふくの身かどうか不確かだが、しっかりポロリポロリ歯応えがあって感激した。(ふくオムレツ定食900円)
 lu148 / 2000.05 デリカート (横浜市中区山下町194)
 相変わらずオジサンは調理場に立ち、客の注文に応じて給仕をしていた。確かドイツの人だと聞いていた。年齢はいくつになったのだろうか?古き良き横浜(昭和30〜40年代)の雰囲気を維持している店。昼はデリカート、夜はシーメンズクラブとなればかなりの横浜通といっていい。今はその雰囲気を大切にしたい人だけが訪れるだけの店となってしまって、淋しい限りだが、お忍びの隠れ家として重宝しているので評価は難しい。いつまでも店の灯のともらんことを祈りたい。(ポークアドボ800円)
 lu149 / 2000.07 寿々喜 (横浜市中区相生町1-15)
 セルテを渡って馬車道丸井に行こうとする所にソバ通御用達の「寿々喜」があった。手打ちの看板に恥じないソバらしいソバを食べさせてくれる店として中高年層絶対人気の地位を獲得していた。それがどういう事情からか店舗を移した。横浜信金本店を中心にまるっきり正反対の場所である。しかし、おじさんの追っかけは留まるところを知らず、昼時には相変わらずの行列ができる。少々広くなったかな?程度で、出前もしないのだから、店舗改装費用は返済できるのだろうか。ソバの味はひとこと「食えばわかる」。(ざる550円)
 lu150 / 2000.07 藩 (横浜市中区常盤町3-21)
 藩は、チェーン展開している店の一つなのだろう。季節によってシャレたメニューを出してくる。昼の品書きには、夏バテ防止にうな重、ボリューム満点冷しつけ麺、脂ののった焼魚定食、なつかしの味さばのみそ煮御膳に、日替りがある。とりあえずボリュームを選んだが、見た目彩り良く涼しげなゴマだれのつけ麺と冷奴、ミニいくら丼付。コーヒーはセルフで飲み放題。ご飯は、有機栽培こしひかり使用でおかわり自由になっている。(冷しつけ麺970円)
 lu151 / 2000.08 キリンシティ (横浜市中区真砂町3-38)
 関内駅前のシェーキーズが撤退した後に、伊勢佐木町にあった店(lu050)が移ってきた。やはりランチメニューは4種。カレーフェアということで別に5種のカレーやハヤシがあった。メニューづくりはキリンの企画開発がやっているのだろうが、ちょっとした工夫が垣間見えるので出てくるまで待ち遠しい。やはり流しではグラス洗いが活躍していた。(若鶏の梅竜田揚げ830円)
 lu152 / 2000.08 焼鳥倶楽部 (横浜市港北区)
 丸の内を中心に、都庁や金融、大企業が集積されていたときに、新宿が再開発で副都心として変貌しつづけた。そんな雰囲気をビジネス街化している新横浜に感じる。地下鉄とJR、民鉄各社が同一規格の車両で相互乗り入れできれば、根岸線+横浜線+小田急、あるいは地下鉄+東急の組合せが、現都心の新宿と直結すると、ひょっとして新横浜が核になるかもしれない。しかし、昼食事情となると貧弱だ。駅構内の食堂も、需要と供給バランスの妙で評価は先送りにしたい。(鳥きじ弁当850円)
 lu153 / 2000.08 海ぶね (横浜市中区尾上町3-35)
 「海ぶね」と書いて「かぶね」と読ませる由来はわからない。ここには以前、ソバの店といいながら昼にソバの注文を受け付けない十割やという店(lu031)があった。今度は茅ヶ崎浜料理がキャッチだ。昼時は、漁師さんの漬丼、鮪立田揚げ、釜あげしらす丼、帆立バター焼、刺身定食などがある。ソフトドリンクは100円。漬丼を食べたがさしたる特徴はなかった。夜になると「島のおばあちゃんにおそわったどっこい島寿司」という長いメニューがあったり、アノ手コノ手の店だ。(漁師さんの漬丼900円)
 lu154 / 2000.08 杯一食堂 (横浜市中区本町3-24-1)
 「だからよそうといったんだ」座った途端にひとり心の中で煩悶した。県庁前で昼時だというのに客の入りがパラパラ。40席はあろうという店内に、私を含めて8人。壁のいたるところに貼り紙ベタベタ。日本一安い紹興酒880円、えびパン美味揚げ600円、コース料理8品お一人様1500円など頭がクラクラきそうなことが走書きされている。BGMは、中国語の日本ド演歌。さて、料理はポリカネートの食器に盛られて出てくる。油がひねていたのか、食後胃もたれに苦しんだ。タピオカのココナッツミルク付が秀逸。(タンメンチャーハンセット750円)
 lu155 / 2000.09 梨花 (横浜市中区相生町2-33)
 スナックの狭いカウンターにあふれんばかりに並べられた料理。どれも味付がしっかりして美味い。ステーキ、チキンカツ、サバ・サンマ塩焼、野菜の煮物、ニラ玉炒め、カルビ、スパサラ、肉じゃが、冷奴などその品数もすごいが、麦とろ飯やちらし寿司まで食べ放題。スナックだけに男性客ばかり目立つ。ゆっくり味わうなら雨天のときがおすすめ。カメラを下げた男から聞いたといえば何かサービスあるかも。(食べ放題バイキング800円)
 lu156 / 2000.09 アルベルト・ブセット (横浜市中区尾上町3-40)
 その昔、ドトールが登場して立飲みコーヒーの草分けとして意識されつつあるとき、間を置かずにデビューしたのがオリーブの木だった。昨今のようにイタリアンだの、パスタだペンネなどといった訳のわからない単語が持て囃されるきっかけになった店だと思う。物珍しさから通った記念すべきオリーブの木が、しばらくご無沙汰していたら閉店した。その後に開店したのが「アルベルト・ブセット」だ。コメントはひとこと。20分以上も待たされた挙句、内容はやはりオリーブの木に軍配を上げたい。(カルボナーラ840円)
 lu157 / 2000.09 でぶそば (横浜市栄区笠間町)
 今は大船の資生堂工場のはずれにあるが、以前は松竹大船撮影所の前に店があった。先代が太っていたことから命名された「でぶそば」は、一説には寅さんこと故・渥美清氏が名付け親ともいう。長丁場になる撮影の合間に食べれるよう器が小ぶりになっている。この店の人気メニュー=チャーハン+ラーメンのセットを「半チャン、半ソバ」と呼ぶ。俳優の撮影待ち時間のマージャン「近くで半チャンしよう」の転用という。このセットを食べると、この店をこよなく愛した寅さんを偲ぶことができる。(ラーメンセット850円)
 lu158 / 2000.10 クインメリー (横浜市中区真砂町3-32)
 最近のように料理や食材に関心をもち、グルメなどと称して食堂やレストランの情報が世に溢れ出すようになる前、関内周辺で昼食場所は限られていた。入口を入ると天井と床下に星のような豆電球を散りばめ、船のキャビンを思わせるような内装のシャレた店としてもてはやされた。確かmm21地区で開かれた横浜博覧会開催期間中にイギリスの豪華客船クイーンエリザベスU号が停泊することに因んで命名されたと聞いた。洋食が中心のランチにはコーヒーが付く。(チキンのクリーム煮ミートコロッケ820円)
 lu159 / 2000.10 末広食堂 (横浜市中区本町1-3)
 日替わりランチが3種あって、サラダ・スープ・飲み物付。何やら重厚というか荘重な造作なので、アプローチで少しビビルかもしれない。地下にあることを感じさせない広いフロア、テーブルの配置もゆったり。注文後、電光石火の早業で料理が運ばれてくる。ボリューム感がある。ライスの盛りもよい。スープも暖かい。ランチメニュー以外にも、ハンバーグや腹ぺこパスタランチなどメニューも豊富。いつでも座れる空き具合が心憎い。(チキンのスパイシー唐揚げ&海の幸のグラタン900円)<提供情報「常盤午前様」
 lu160 / 2000.10 八景食堂 (横浜市金沢区瀬戸16-35)
 どう見ても古びた場末の食堂だ。ただし、ノレンと細工窓の木枠の感じが、高倉健が出てくる映画の中のセットの食堂を思わせる。入ってみると案外広い。どうも2軒分をぶち抜いたようだ。各テーブルには、いぶし銀風の労働者があちこちに。食事かと思いきや、黄桜や澤ノ鶴の1合瓶を林立させている。メニューは定食もの以外に一品料理が多く、網戸のケースには焼魚が並んでいる。札幌みそラーメンをベースに豚汁の具が載っている豚汁ラーメンは、独特のコクと旨味があって、忘れた頃にまた食べたい。(豚汁ラーメン630円)
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