lu181 / 2000.12 寅吉 (横浜市中区相生町2-34) |
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外観はスナック。ノレンに中華居酒屋と書いてあるが、決して中華料理を想像させない。席は10席ほど、見上げると「満玉金」という金文字刺繍された中華風の幕が下がり、カウンターの中には、魚河岸のあんちゃんが材料を揃え、坊主頭のいかついコックが中華鍋をころがしている。昼のメニューは、チャーハン、タンメン、ネギソバの3種のみ。すべて同一価格だ。別に小チャーハン200円というのがある。タンメンを頼むと「セットにしますか?」と魚河岸あんちゃんが必ず聞く。乞われるまま「じゃあ、セットで」とオウム返しに答えると、出てきたものはタンメンに小チャーハンだった。味はよくあるものだし、セットにしても安くはならないので、心して席に座りたい。でも、チャーハンのセットって一体ナンだろうか?(タンメンセット600円+200円) |
lu182 / 2000.12 味の大西 (湯河原町) |
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湯河原へ仲間と温泉旅行。駅で集合すると「有名なラーメン屋がある」というので、行ったのがここ「味の大西」。商店街の中ほどにあり、入口の扉には「洋食・中華」と書いてあった。メニューは、ラーメン600円、ワンタンメン700円、チャーシューメン900円、五目そば・サンマーメン・中華丼・カタヤキソバは各900円。そして洋食は、カツカレーとヒレカツ定食のみ。で、店の自己紹介によると「創業70年余り、チャーシュー、メンマはすべて手作り、着色料、保存料は一切使用していない」とある。さて、味はというと、温泉街特有の醤油ラーメンで、チャーシューも歯応えのあるタイプ。湯河原だからこそのラーメンとありがたくいただいた。ちなみに、チャシューの数は、ラーメンは2枚でチャーシューメンは5枚だった。(チャーシューワンタンメン1000円) |
lu183 / 2001.01 マヒンダ (横浜市金沢区六浦町515) |
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こんなところに何故?という喫茶店がある。蝶ネクタイのマスターがいて、主力は紅茶。コーヒーはブレンド、アメリカン、アイスぐらいしかない。カウンターにはいろいろな紅茶の缶が山積みされ、「おいしい紅茶あります」という立て札の横にジョンレノンのレコードジャケットが立っている。小さな店の奥にはパソコンがあり、その机だけは1時間500円のインターネットカフェだ。日替わりのケーキセットよりも、サンドイッチセットを頼むお客さんが多い。見ると自家製(小型家電)でパンを焼いている。単品で紅茶を頼むよりお得だからに違いない。(サンドイッチセット700円) |
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lu184 / 2001.01 串特急 (横浜市中区弁天通2-21) |
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昔、ここは「リキシャマン」という居酒屋だった。そして、今度の「串特急」というのも名前がスゴイ。パンフを見ると「株式会社特急」となっていた。ほかにアジアン特急やらオリエント特急などの店舗があり、マスコットマークは夢という字を腹に書いた中年太りでエンゼルスタイルの眼鏡おやじというのだからもっとスゴイ。特急だけにランチの注文も、社員食堂のように入店時に払って、数字の書かれた丸いプラスチックの札をもらい席につく。お茶を一杯という間にランチが運ばれてくる。さすが特急である。御飯、味噌汁、コーヒーはセルフでお替り自由。このときの味噌汁は豚汁で具もたっぷり入って名に恥じない豪勢さだ。(日替定食〜サバ塩焼とフライ盛合せ=白身魚・カキ・カニクリームコロッケ880円) |
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lu185 / 2001.01 さっぽろ亭 (横浜市中区真砂町3-33セルテ地下) |
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ここの亭主は熱狂的な横浜ベースターズファンである。ひょっとして「横浜大洋ホエールズ」ファンと言い直した方がいいかもしれないが、外野席で鳴り物や応援団旗を手に持って絶叫している姿を何度も見かけたことがある。万年Bクラスで応援していたころと、Aクラスのポジション争いに一喜一憂している今とでは、亭主の元気さが格段に違う気がする。その意味で、さっぽろ亭の主力メニューも変わったのか、豚の角肉を揚げて、カレー風味のトロミにからめた「ローパイ丼」が戦力外通告で引退したらしい。さっぽろ亭ファンにとっては淋しい限り。ランチめぐりをしていて疎遠になったバチなのかも。ただ、アサリ、チクワなどがトッピングされたチャンポンメンはボリュームも味も変わらず健在なので安心した。(チャンポンメン640円) |
lu186 / 2001.01 そよかぜ食堂 (横浜市金沢区六浦町533) |
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国道16号線を通るたび、そよかぜ食堂が気になっていた。歩道に張り出したアーケードも歴史遺産の風格を持つ。海老フライ定食1450円、ひれかつ定食1300円は場末にありながら挑戦的な値段だ。そこで、セットものがサンプルを際立たせている。和風セット、洋風セット、中華セット、フライセットにラーメンセットA・Bまである。和風は野菜の煮しめに、海苔、アジひもの。洋風は豚の生姜焼に目玉焼。フライは、アジフライ・ウィンナーフライ・コロッケとミニオムレツにライス・おしんこ・味噌汁が付く。ここにも昼間からおでんで熱燗をやっているおじさんがいた。(フライセット800円) |
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lu187 / 2001.01 五福楼 (横浜市金沢区六浦2-1-12) |
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黄色い紙にたどたどしい文字で書かれたメニューが窓や壁のいたるところに貼ってある。いたって場末の感じで、案の定、昼時なのに客がいない。五福麺(薬膳スープ入り)600円を半額大サービスの貼り紙を見なければ通り過ぎるところ。旦那はいたって一生懸命だが、奥さんは300円の客に不満足そうだった。さて、玉子、もやし、ほうれん草、チャーシュー、支那竹のトッピングには感激。薬膳らしくクセがありながら淡白なスープを飲み干すと、丼の底に干し貝柱、クコの破片があり、さらに驚嘆。(五福麺300円) |
lu188 / 2001.01 マンザイラーメン (横浜市金沢区六浦町4843) |
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本店は弘明寺にあるという。やはり「家系ラーメン」らしく、Tシャツ、トレパンスタイルで調理場に立つ。扉を開けると、熟成されたトンコツスープの香りが鼻を突く。自販機で食券を買って、カウンター越しに眺めていると、家系の仕事を黙々とこなしている。海苔にほうれん草、チャーシューもお決まりだ。チャーシューは、ラーメン1枚、チャーシューメンは6枚。弘明寺に住んでいる人曰く、本店は比べ物にならないというが、私としては満足できる味だった。(チャーシューメン750円) |
lu189 / 2001.01 頬笑味 (横浜市中区本牧原7マイカル本牧1番街) |
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本牧に米軍住宅があったころを知っている人にとって、日本にはない、まったく違った風景が、眩しくもあり、歯がゆくもあった。返還されるに及んで、本牧は区画整理され、バブリーな街へと変貌した訳だが、ある意味では街全体がテーマパークのようでもあり、また一面では都市部にありがちなオシャレな街になった。ということで、ありがちな街に夢や憧れは抱かないから、今回は5年ぶりぐらいに別件で立寄った。だから京風料理といっても薄っぺらで、よく街に似合った店だという感想しか残らなかった。(鴨川1250円) |
lu190 / 2001.01 花門 (横浜市中区福富町仲通4-1) |
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カレーミュージアムがオープンしたので、わざわざ出かけたら、伊勢佐木モールに人が溢れんばかりに並んでいる。気分を変えて店を探したところ、入ったのが花門。看板の定食の文字にひかれたものの、昼の定食が、Aメンチカツ、B焼魚、C煮魚、D牛肉スタミナ焼となっていて、即期待が萎んだ。ごはんはお替り自由。でも、おかずの盛りの淋しさにお替りはできなかった。ふと、目に飛び込んだ「持込用カンビール1本300円」の貼り紙に、つい心も病んでしまった。(牛肉スタミナ焼780円) |
lu191 / 2001.01 湘南味神楽 (横浜市中区太田町3-32) |
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湘南味神楽はチェーンの居酒屋だ。ただ、パンフに「各種ご宴会、ホームパーティー、ご慶事やご法事に」と書いてあるところをみると、客層としては、ビジネスマンを狙っているのではないことが判る。神奈川県に24店というのだが、いったいどこから関内に店を出したのだろう?ランチは日替りで、曜日のローテーションが決まっている。2種(800円・680円)定食が用意されており、この日は、Aハンバーグと白身魚フライ、B手造りコロッケだった。コロッケは強火で揚げむらがあったもののカリッとホクホクに揚がっていて旨かった。コーヒーはセルフで飲み放題。(手造りコロッケランチ680円) |
lu192 / 2001.02 坂内ラーメン (横浜市金沢区泥亀2-8-9) |
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現在、喜多方には100数店のラーメン店があり、中でも源来軒、まこと食堂、坂内食堂は代表格。この「坂内」はその坂内食堂の姉妹店である。と、店の立て札に書いてあった。金沢区は、区役所、警察署、郵便局、登記所、総合病院が1か所に集中してある。そのため、人の流れは絶えないものの、食堂が少ないので、昼時はどこも行列だ。その点で、区役所裏手にある坂内は常時行列のできる店といえよう。さて、正しく縮れ太麺は喜多方の特徴な訳だが、チャーシューの薄さには涙が出た。ラーメン530円。半ライス無料。(焼豚ラーメン750円) |
lu193 / 2001.02 ココンドール (横浜市中区北仲通5-57横浜第2合同庁舎) |
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lu142で紹介した合同庁舎第一食堂に対して、ココンドールは第二食堂だ。しかし、第一食堂が体育館、行列、かっ込み飯方式なら、こちらはレストラン、着席、テーブルマナーが対句といえる。クラシックや映画音楽のBGMが似合うし、ウェートレスだって割烹着ではなく白と黒でシックに決めている。あちらが腕カバーをしてサンダル履きの事務員向けなら、こちらは3つ揃いにエナメル靴の上級公務員なのだろう。だからといって客を選ぶわけではないし、実にリーズナブルだ。日替りランチはA820円、B870円。プラス180円でコーヒー・紅茶お替り自由。夜は1200円で日本酒飲み放題。ただし、通用口から敬礼して入らなければならないので要注意。(シーフードハンバーグ820円) |
lu194 / 2001.02 蔵 (横浜市金沢区六浦町517) |
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金沢区民は喜多方ラーメンがお好きらしい。この店の系列が金沢八景駅前にもある。ただ、商売がうまくいっているかどうかは判らない。特にこの店の場合、店頭入口横にみかんやらグレープフルーツやらリンゴなどを売っている。追浜方面から横浜南共済病院に向う途中、大病院にありがちな果物屋がないところに目をつけて副業にしたのだろう。ラーメンはオーソドックスな喜多方風で縮れ太麺。特徴はないがコンパクトにまとまっているセットがうれしい。大人には生ビール半額。子供にはポケモン風船ガムのおまけ付。(ラーメンセット840円) |
lu195 / 2001.02 半どん (横浜市中区常盤町5-59) |
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あのとんかつで有名な勝烈庵の原点が「半どん」にあると聞いた。戦後、米軍の接収が解除され、昔のような賑わいを取り戻しつつある馬車道に、どんぶり飯を食べさせる店を出し、こつこつと貯えて今の勝烈庵本店をオープン。徐々に事業を広げ、馬車道十番館や山手の十番館など多くの店舗を持つに至ったのだそうだ。だから、当時のまま、使い捨ての割り箸ではなく、丸い塗箸を使い、おわんには八丁味噌ベースの豚汁、そしてメニューは、親子丼、とり丼、かつ丼、えび丼など。座った途端に丼が出るという早さ、混んでも回転も早い。ちなみに「えびかつ丼」は、海老フライととんかつが半分ずつのっていて2度楽しめる。(えびかつ丼750円) |
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lu196 / 2001.02 ハルピン (横浜市金沢区泥亀2-8-18) |
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金沢病院の裏手にあって、来院者の昼食場所ともなっているようだ。店の入口といい、壁といい、ベタベタとメニューが貼ってある。単品メニューに入り乱れて、セットメニューも張ってあるので、パッと見、くらくらして何を頼んでいいか判らなくなる。その上一品ごとに「老若男女が好む廃れない味と香りのカレーライス。ハンバーグ入りでディナーに最適780円」とか「中華にカレーって合わないんでネェの?カレーラーメン。現代は無国籍料理の時代ヨ、喰ってみな」などと余計なコメントも付いている。(ミニ麻婆セット980円) |
lu197 / 2001.02 太郎丸 (横浜市港南区上大岡西1-17-24) |
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回転寿司といおうか、居酒屋といおうか太郎丸はチェーン展開している店だ。店内に入るとすぐに10人も座れば満席の小さな回転寿司コーナーがあり、その奥の小さく仕切ったテーブル席は壁や衝立でうまくスペースを使り出している。ランチどきにこの値段でボリュームがあれば、それなりに目当てとして来るお客さんも随分いるとみた。その実、昼はほとんど満席で、大方がにぎり寿司を食べている。他に和定食、ちらし寿司、鉄火丼などがあり、すべてみそ汁付で680円。(にぎり寿司680円) |
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lu198 / 2001.02 志なのや (横浜市金沢区六浦町4843) |
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年代ものであちこちポロけた石(コンクリート?)づくりの狸が立っている。昼時、郵便配達のバイクが3台とめてあったので、これは期待できると入った。案の定、満員。狭い店内に相席で、局員、工員、大工、学生、それに社長だか部長だかというご一行まで座ってパクついている。ラーメン480円、カレーラーメン600円、ソースヤキソバ480円、野菜ラーメン600円、それにウィンナー炒めライスやハムカツライスなど、家庭に密着した品揃えだ。頼んだ特食ライスは、多きめの肉を使った野菜炒めをケチャップで味付けたもの。中華そばののれんを出しているだけに、限りなく洋食風だから「特食」と名付けたのかどうかは不明。(特食ライス750円) |
lu199 / 2001.02 万福食堂 (横浜市金沢区六浦町515) |
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一歩足を踏み入れた途端、これぞ正しく町内の食堂と直感した。黒い札に書かれたメニューにこだわりを感じる。老夫婦2人で守った店だという。壁に掲げられた表彰状の名前を見て、新潟の方ですか?と聞いたら、ズバリ的中。こんなところに、故郷を知っている人が来たと感激したせいか、とにかく食事の間中話しかけられて参った。小さな冷奴をサービスしてくれたが、話しの相槌に気がいって味がわからない。ごはんはコシヒカリだと自慢するものの、それには疑問が残った。(肉みそ定食700円) |
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lu200 / 2001.02 舟食堂 (横浜市金沢区瀬戸17-21) |
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いつまで経っても遅々として進まない金沢八景駅前再開発のうち、早くからできたバスターミナルを臨むかのように舟食堂がある。ちょっとよれた居酒屋や旅行会社、釣具店などと並んで、いつ来るとも知れない客を待っているかのようだ。ガラガラっと戸を開ければ10席程度のカウンターにお客が2人いた。いずれも野菜炒めを食べている。すかさずランチを頼むと、初老?のおやじさんが中華包丁と鍋を器用に使いながら調理する。あれ?結構旨いじゃん!長い間金沢八景の移り変わりを見てきた食堂だけに侮れない。(五目チャーハンと野菜炒め、スープ付800円) |
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