ティファニーで昼食を B級グルメ・ランチスポットガイド lu201〜lu220

 lu201 / 2001.02 三溪園茶寮 (横浜市中区本牧三之谷58三溪園)
 梅の香に誘われて、三溪園にでかけてみれば、広大な敷地の園内、人々が思い思いに花や景色を愛でている。しかし、モラルのない年寄りが多いのには閉口する。そんな時、一服するなら、三溪園茶寮をおすすめしたい。なんたってオリジナルへのこだわりが好ましい。麺類なら、三景わん、梅手おけうどん。デザートなら、桜見物など。名代のおでんやだんごもいい。気まぐれに「おままごと」を頼んだら、男の人が頼むとは珍しいと感心されること仕切りだった。(おままごと700円)
 lu202 / 2001.02 美豚とんかつ さくらい (横浜市磯子区岡村2-11)
 岡村の梅林を探しに行くと、天満宮の入り口近く、「WBA世界ミニマム級チャンピオン星野敬太郎、チャンピオンの日毎月6日、ご声援ありがとうセール」の看板が見えた。店に入るとみんなおいしそうにトンカツを食べている。メニューにはすべて美豚が冠に付いている。わらじかつ定食1200円、レディース定食(エビ、コロッケ、ソーセージ、ウィンナー、厚焼玉子、チキンカツ)850円などそのバリエーションには舌を巻く。また、夢蔵ラーメンなどネーミングも面白い。スタミナ丼改めチャンピオン丼は、豚肉を秘伝の味噌でピリカラに炒め、納豆と絡めて黄身を乗せた、実に妙味で後をひく、また食べに行きたい逸品だ。(チャンピオン丼900円、毎月6日は450円)
 lu203 / 2001.02 本牧家 (横浜市港南区下永谷3-1)
 とにかく行列のできる店なのだそうだ。やはり家系ラーメンの常道をいき、Tシャツにトレパン。ラーメンは豚骨スープで、海苔、チャーシュー、ほうれん草がトッピングされる。もちろん、コショウ少々から始まり、油多め・少なめまで、召上り方がひととおり書かれた看板が壁に貼られている。テーブルには、コショウ、唐辛子、ニンニク、辛し味噌、しょうがのボトルが並んでいる。さて味は、私にはコクが足らないと感じ、麺もプチプチでスープに合わなかった。しかし、出入口を阻むかのように、店の周りをぐるりと囲んだ長椅子に座りきれないくらい並ぶというのは正直言って信じられない。(ラーメン並600円)
 lu204 / 2001.03 環2家 (横浜市港南区下永谷)
 lu203の本牧家から目と鼻の先といえるほど近い。そればかりではなく、この辺りはやたらとラーメン店があり、環8ラーメン街道ならぬ環2ラーメン街道とも呼ばれるラーメン激戦区だ。「家系総本山ラーメン吉村家・王道の味継承店」の大きな横断幕が他を威嚇するように張られている。ここも行列のできる店だと聞いていたが、行列はなかった。本牧家にしても、環2家にしても、マスコミの誇大キャッチによるものだろう。客は正直だから。で、味は「本牧家よりマシ。でも、これが吉村家なの?」と疑問が残った。気がつくと奥に吉村家のご主人がいた。どうも、この店を仕切っているのは娘さんらしい。家系皆伝やら家訓やら召上り方、海苔サービス、チャシュー枚数、腕カバーなどやたら貼り紙などがある。何かが「吉村家」と違う。筆頭は煮豚でない市販のチャーシュー?だ。(ラーメン580円)
 lu205 / 2001.03 吉村屋 (横浜市西区南幸2-12-6)
 lu204環2家でいう家系総本山「吉村家」に来た。疑問を解消せねばならない。元はJR根岸線新杉田駅前にあったものが、ラーメンブームのピークとともにここへ移転した。ブームの走りで行列ができるようになって、ご無沙汰して以来だから20年ぶりかもしれない。さて、並んだ。まず自販機で食券を買う。そして、8〜10人ずつ店へ案内される。すると、順ぐりに丼が目の前に置かれる。まるで、厩舎の馬に飼葉を置くように。貼り紙や味は環2家と同じ。召上り方にいう麺や油や濃さなどは一切無視。やはり、マスコミの誉め殺しで、家系のオゴリとしかいいようがない。昔の吉村家は、南部市場出入りの商売人が立寄るので繁昌した。その秘密は、(1)よく来る客の好みを覚え、車が見えたところで仕込んで、客がイスに座った途端に熱々のラーメンが出た。(2)金を入れたカウンターのザルからの釣銭の出し入れを常連客に任せた。この2点にあると思う。今と違いチャーシューは煮豚だった。コッテリしたスープには、パリパリの焼海苔と煮豚が口をサッパリさせて良かったのだが今は論外。ブームが去って生き残る「家系」は、味もさることながら、お客に対する情熱の見せ方と、店と主人にどこまで惚れてもらうかだといっておきたい。(中盛ラーメン700円)
 lu206 / 2001.03 マンザイラーメン (横浜市南区)
 lu188のマンザイラーメンの師匠。それまたここの師匠は浦舟町の店なのだそうだ。とはいっても、他の家系ラーメンとは違い、フランチャイズではない。独立すれば「おめでとう。がんばんなさい」とだけいってお仕舞という。だから、店名は一緒でも、まるっきり中身が違うという話しは嘘ではなかった。大声で「マンザ〜イ」といって渡されるマンザイラーメンは写真のとおり具がてんこもり。なお、店主いわくパチンコの勝敗が店を開けるか休むかを左右するそうなので、心して行きたい。ラーメン450円。コーンラーメン550円。眠たくてもお客がくれば威勢よくサービス精神旺盛になる店主のキャラクターに隠し味がいっぱいあるようで、これが「家系」本来の姿のような気がする。(マンザイラーメン600円)
 
 lu207 / 2001.03 しゃぶしゃぶ牛太 (横浜市金沢区瀬戸)
 冬は食べても、夏には敬遠したくなる代表料理が「鍋」だ。今年の春は妙に暑い日が多かった。にもかかわらず「季節の野菜、ご飯、うどん、アイスクリーム食べ放題」というキャッチにつられて入ってしまった。それにプラス100円でソフトドリンク飲み放題である。3月とはいえ、店内はクールに冷房を効かせてあって、各テーブルの鍋からは湯気がモンモンと沸いている。昼時は近所の主婦がワンサカいる。野菜相場が高いから、これでもかというほど皿に盛って、一気に食べたかと思うとまたおかわりに立つ。肉はアクが多く出るものの量的には丁度よい。ポンズもゴマだれも申し分ない。とにかく主婦の味方の店は、今日も繁盛している。(牛肉・薩摩豚盛合せしゃぶしゃぶ定食980円)
 lu208 / 2001.03 杉田家 (横浜市磯子区新杉田)
 聞くところによれば、横浜駅方面へ移転した「吉村家」の地盤を引き継いだ店だという。トレパン、Tシャツ、タオルの鉢巻、スタイルもそのまま、食券を自販機で買うのも同じ。ただし、入ってくるお客さんに合わせて麺を仕込むのには、今の吉村家ではなく、昔の吉村家の伝統が守られている気がした。だから、湯切りもこれでもかというほどに念入りだし、麺が鍋の中に残っていないかというチェックも何度やれば気が済むの?と感じてしまうくらい。とにかく、真剣な表情で仕事をしているので、ちょっとこちらも気が張ってしまう。チャーシューは吉村家と同じものだが、厚みがあるのでペタッとした食感がなく、湯切りがよいためかスープもしっかりしている。食べている最中、「麺の固さやスープの濃さが違うようでしたら直します」と声をかける顔がさわやかだったのには好印象だった。また行こう。(中盛ラーメン690円)
 lu209 / 2001.03 青葉軒 (横浜市金沢区寺前)
 薬品会社の車や郵便バイクが止まっている。住宅地の穴場の店探しの目安からいえば中の上ぐらいに思って入った。店内は12席。満員御礼の相席である。が、メニューを見るとラーメン480円から始まり、カレーライス550円、カツ丼760円というお決まりのラーメン食堂だった。耳を澄ますと「ラーメン・チャーハン」の注文が多かった。それならと頼んでみたものの、穴場には程遠かった。よくよく見れば、お客さんのほとんどがスポーツ新聞や週刊誌、マンガ雑誌を読みながら食べている。そう!雑誌・新聞を目当てに来る店だったのだ。(ラーメン・チャーハンセット880円)
 lu210 / 2001.03 壱六家 (横浜市磯子区森)
 国道16号線沿いを店の名にしたらしい。車も数台止まっている。カウンター席のみの小さな店で、家系には珍しい前現金払い制となっている。金庫番を兼ねた年若い店主はただ外に睨みをきかせ、「暴走命」が似合いそうな若い衆が専らラーメンを作っている。声は張り上げるものの体をマメに動かそうとしない。試しに「麺硬め」をいうと、同時に入ったお客さんの麺をすべて投入してからフタをし、時計で測って、私の分だけ取り出してラーメンを一つ作った。「普通」はその後3分茹でていた。案の定「麺固め」はロープの如くゴワゴワで、食後、麺が腹の中で膨れだしてくるのがわかるほどだった。「普通」も硬かったそうだから、実際には生と同じだったといえる。スープがまた混ざってなくて、上は味無し、下は醤油で真っ黒麺になった。家系の仕事をサボるとこうなるという見本だ。(ラーメン中700円)
 lu211 / 2001.03 千明 (横浜市中区相生町1-11)
 「千明」がないのは、関内ランチを特集しているのにおかしい。と指摘され、それもそうだよねということで紹介してみる。関内のサラリーマンなら誰でも知っているといっても過言ではない。なのに今まで出さなかったのは、そのボリュームと余り有名にしたくないということに尽きる。目当てのものを頼んで、狭い座敷に上がりこみ、呼び出しがかかれば盆を受け取りに行き、黙々と食べて、きれいに食べ尽くした盆を「おいしかったよ」の一言とともに洗い場へ下げて、スッとお勘定をして去る。つまり「旨い魚をタラ腹食べさせよう」という店主と、「魚を目いっぱい食べてスタミナつけよう」というお客との掛け合いの場であり「通」を気取れる場所。それを大事にしたいだけなのだ。とりあえず、食べればわかる。残したり、長々としゃべったり、盆の上げ下げを怠るようなヤボは行くべからず。刺身定食は量が少ないといわれている。その真の意味は実物をご覧あれ。(天麩羅定食1100円)
 
 lu212 / 2001.03 よしだや (横浜市金沢区金沢町)
 金沢文庫で有名な称名寺の小さな門を入ってから大きな山門に至る間の参道は、車の行き来する公道になっている。たまに車が通行するのでビックリするのだが、その両脇に門前茶店といってもいいこじんまりした店がポツポツと並んでいる。NHK大河ドラマ「北條時宗」のおかげで客足も多くなった。ラーメン専門というよしだやは、15人も入ればいっぱいだ。ラーメン500円、特製赤門ラーメン700円、ミソラーメンやワンタンメンは600円だ。京急ハイヤーの運転手さんが昼食にやってきた。「今日はメンチカツよ」と店の人から声がかかる。私も同じものを頼んだ。澄んだスープのラーメンと手作りのメンチは温かだった。(日替りラーメン定食750円)
 lu213 / 2001.03 麺恋亭 (横浜市中区山下町155)
 ラーメン好きの人と歩くようになって、どうしてもラーメンが多くなってきた。スープには塩分や脂分が多いので決して健康にはよくないと思うのだけれど、今日も「トンコツ」になった。今回は「九州大分」なのだ。以前来たときは客足も疎らで店を入る前から熟成したトンコツスープの臭いが漂っていた、今は店の中でも熟成の臭いがしない。客足が途絶えないほどになってしまったからスープも新しくならざるをえない。それとは逆にメニューが異常なほどバリエーションにあふれている。20種以上のラーメンに丼もの、ネギめしやらチャーハンやらまである。でも「麺恋ラーメン」は健在だった。口どけのホロリとするチャーシューも変わっていない。10、20、30日は満腹サービスで、大盛・中盛を無料サービス。(麺恋ラーメン700円)
 lu214 / 2001.03 小西 (横浜市中区弁天通2-31)
 昔は「レストラン小西」としてグリル系の洋食屋を看板にしていたのが、いつの間にか「バイキング弁当・定食の店」になっていた。移行期にはシチューやソテーなどの一品もあったように記憶しているが、今はフライもの中心で、煮物や焼き魚、刺身なども並べてあり、商売のむずかしさを品揃えや店内の張り紙に感じさせる。「奥は60席。待ち時間は0分。おかずは多数から選んで2品。味噌汁・お新香・ご飯付。600円+税30円。ご飯おかわり自由。おかず1品追加200円」。ほとんど社員食堂の外食バージョンである。(昼定食630円)
 
 lu215 / 2001.03 助六寿司 (横浜市瀬谷区三ツ境)
 20席ほどのよくある回転寿司なのだが、ちょっとほかとは違うネタを持っている。「ちびっこ大食い」という大食いチャレンジネタである。「10才までのお子様は、男子13皿以上、女子10皿以上。11才〜15才まで15皿以上」食べると「名前を張り出し、誕生日に図書券と賞状を進呈」される。うちの子も何度か挑戦し、図書券をもらっている。店が混んでいない時とか、ジュース類は1皿のみとか条件があるのであらかじめ確認してから挑戦に行ってみよう。(げそ130円)
 lu216 / 2001.03 もり家 (横浜市磯子区森)
 家系ラーメン店にしては、前に4台ほどの駐車場があり、鉄筋コンクリート造りの建物。一見スナック風で、「ラーメン」の電飾がなければ入り難い店構えをしている。そのためかどうか正午をまわったというのに客は3人である。お揃いの青いTシャツにバンダナ鉢巻は、似合っていない。給水機も氷が一緒に出るタイプなのだが、調子が悪く、バッタンバッタン水を撒き散らしながら注がれてくる。そんなお客さんを前に平然としているぐらいだから、ラーメンも同様のコンセプトで出てくる。メニューも変わったトッピングがあって、とろたまラーメン(写真下)を食べた人は、アッチャーという顔をしていた。店内にあった「八方塞り もう駄目かと思っても 一つだけ 持っているものがある それは勇気だ」の扁額には苦笑した。(チャーシューメン800円)
 
 lu217 / 2001.03 大公 (横浜市金沢区泥亀)
 カウンターの中では奥さんらしき人がキビキビ動きまわり、スープ鍋を仁王立ちして睨んでいる主人に、客の購入した食券を調べては伝える。主人はただただ無言でうなすき、麺をほぐして並べ、一息に大鍋へばら撒いた。客もスポーツ新聞を広げたりしているが無言で出来上がるのを待っている。デジカメでいろいろ撮影していたら、ラーメンが出来る間、うさんくさそうに横睨みしていた主人が、ラーメンを客の前に並べ終わったとたんに「もとがいいんだからイイ男に撮れよ」とか「うまいラーメンをうまく撮れんのか」とか、冗談なのか怒っているのかわからない口調でボソっとしゃべった。今度は大鍋の前に立ち、中から麺の残りカスをいやというほどすくう動作をくりかえす、その横顔が少し笑った。主人のこだわりがわかる味だった。替え玉を注文すると、主人の顔がニコッとして「アイヨ!」と応えた。(九州とんこつラーメン580円)
 lu218 / 2001.04 たかさご家 (横浜市中区常盤町2-14)
 カレーのカシミールがあったところに、家系ラーメンが開店した。オープンの日には、花輪が並んで、値段も半額サービスだった。12人ほどが座れるカウンター席のみ。食券を自動販売機で買って、外に並ぶ。とはいえ、ビジネス街だけに並んでも5〜10人がいいところ、やはり人目をはばかるからだ。なおさら雨の日には客に苦痛を強いることになるので、梅雨の時期が長かったりすると客足が途絶えること必至といえる。そういう意味で、梅雨、夏、残暑、秋の長雨とこの6か月は「たかさご家」試練のときに違いない。出来も味も家系ラーメンとして特筆すべきものはないが、敢えて評価するなら丁寧さとチャーシューのポイントが高く「中の上」はあげたい。開店してしばらくは切れ端チャーシューが丼に入れられてサービスされるというが、昼前には跡形もなくなるので、正午を期してランチに飛び出すサラリーマンには知るよしもない。(ラーメン中600円)
 
 lu219 / 2001.04 寿 (横浜市中区蓬莱町1-1-7)
 竹仙という割烹料理屋があったところに、寿司・居酒屋ができた。入り口に岩手県・陸前高田の地酒「酔仙」の化粧樽が積まれ、店内の品書きに酔仙の各種銘柄のほか、ホヤやカキなどと大書してあるところを見ると、店主が岩手県人あるいは酔仙のアンテナショップと見たがどうだろうか?ランチメニューは、にぎり寿司、ちらし寿司、天麩羅定食、日替り定食(この日はチキンカツと刺身)でいずれも680円。お揃いの酔仙はっぴを着て大声を張り上げている。魚河岸風といえばそれまでだがやかましい。その割にはランチの出が遅い。東北人だけでやっているなら独特の懐かしさを感じさせるはずだが、ここには微塵もない。今後の検討を期待しよう。(にぎり680円)
 lu220 / 2001.04 金八家 (横浜市金沢区泥亀)
 「究極のラーメンを追求する鐵人金八家」の横看板とともに、店名の前には「六角家姉妹店」が付いている。六角家本店にはいつか行こうと思いながら、未だに行ったことがないので何が姉妹店かわからない。換気扇がぶんぶん回る店に入り、自販機で食券を買って少し待っただけで座れた。カウンター席のみ。席のうしろに店員のお兄ちゃんが一人立ち「換気扇から少なめ、濃いめ、大2、やわらかめ。給水器から固め、濃いめ、1人置いて、濃いめ」などと客の座っている順に注文を厨房に伝えている。それがまた選挙演説のように連呼している。家系ラーメンのセオリーメニューとバリエーションは変わらないが湯切りのよさと手際がいい。早い時間だとチャーシューの切れ端サービスもある。金八ラーメンは、のりが8枚、味付玉子がのっている。毎月第一金曜日には売り切れ御免の「バブルラーメン(金八ラーメン+角煮+糸切ネギ)」がある。味はいいと思う。(金八ラーメン中盛850円)
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